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法科大学院修了生の司法試験合格を支援 「法務研究所」開所式

所長に就任し、あいさつする河内法科大学院長

「明治大学法曹会」の全面協力のもと、本学法科大学院修了生の司法試験合格を支援する「法務研究所」の開所式が10月1日、駿河台キャンパス・グローバルホールで行われ、日髙憲三理事長、福宮賢一学長のほか、同研究所所長に就任した河内隆史法科大学院長、法曹会の二宮忠会長(1957年法学部卒)ら関係者が出席した。

冒頭、あいさつに立った日髙理事長は「率直に申し上げて2年前から法科大学院の将来に大変な危機感を持っている」と合格率が低迷する法科大学院への懸念を示し、「この研究所ができたのはせめてもの喜び。(司法試験合格という)大きな使命をぜひ果たしてほしい」と関係者を鼓舞した。

続いて、福宮学長は「修了生の“書く力”を徹底的に鍛えることが設立の目的。論理的に物事を考え、言葉をつむぎ出すのが“書く力”であり、合格のためにはそれを磨き上げることが大切だ」と激励。

河内法科大学院長は「法科大学院のカリキュラム見直しなどを進めてきた一方で、修了生に対するサポートにはこれまでタッチできなかった。この開所を機に“オール明治”で頑張っていきたいので、ご協力・ご支援をお願いしたい」と抱負を述べた。

最後に、二宮会長が「われわれ法律家と法科大学院の連携はこれまでほとんどなかった」とした上で、「この研究所の充実・発展に全力を尽くしたい。手を携えてやっていきましょう」と力強く締めくくり、開所式は終了した。

法務研究所では、法科大学院で学んだ知識をブラッシュアップするため、修了生の答案作成・起案能力の向上などを図る指導プログラムを展開。定員約80人で、修了1年目は希望者全員を受け入れ、修了2年目以降は司法試験の成績に基づき選考する。受講や自習席の使用など、すべて無料。