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第9回 UNHCR難民映画祭 和泉図書館ホールで4作品を上映

上映作品の背景を説明する溝辺准教授 運営には学生ボランティアも協力

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所が主催する第9回難民映画祭で、本学は協力校として10月17日、18日の両日に和泉図書館ホールで4作品を上映(13日にも上映予定だったが、台風19号接近のため中止)。来場者数はのべ400人以上に達した。本学の学生のみならず学外からも多くの来場者があり、上映作品の舞台となった国の出身者など外国人の姿も見られた。

この映画祭は、世界中から集められたさまざまなドラマやドキュメンタリー作品を通じ、人々の恐怖や絶望、喪失感、また一方では希望と勇気、活力と成功のストーリーを紹介することで、難民や国内避難民、無国籍者の置かれた状況への理解を深めてもらうことを目的に毎年開催されている。2010年に本学と同事務所が「難民を対象とする推薦入試に関する協力協定」を結んだことを契機に、難民という国際社会が共有する問題への一層の理解を促進するため、2012年度から本学キャンパスでも映画祭を開催している。

今回、上映した作品の中でもアフリカを舞台としたドキュメンタリーでは、国際日本学部の溝辺泰雄准教授が上映の前後に解説を行い、作品の背景や映像のポイントを明確にした。また、和泉図書館では、ホールに隣接するギャラリーに上映作品関連の書籍やUNHCRが難民キャンプで実際に使用する毛布や調理器具、食器などを展示。難民問題への関心をさらに深めてもらう場とした。

また今回は連携企画として、10月13日から17日に難民の故郷の味を伝える“Meal for Refugees(M4R)”が実施され、まろやかチキンカレー(パキスタン)やレンズ豆のカレー(ネパール)などが和泉キャンパスの学食で提供された。

(教学企画事務室)