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理工学部 創設70周年記念式典・記念講演を挙行

記念式典で式辞を述べる荒川学部長

理工学部は11月1日、「もっと前へ、さらに世界へ ~理解から創造へ~」と題する創設70周年記念式典・記念講演を駿河台キャンパス・アカデミーホールで挙行。教職員や卒業生らが多数出席する中、学部のこれまでの歩みを振り返るとともに、さらなる飛躍に向けた新たなる門出を盛大に祝した。

理工学部は1944年、「東京明治工業専門学校」として発足。1949年に工学部(電気工学科・機械工学科・建築学科の3学科でスタート)、1989年に理工学部への改組を経て、現在は8学科と大学院理工学研究科6専攻が一体となった教育・研究を展開している。

記念式典では、創設70周年記念行事実行委員長の武野純一教授による開式の辞に続き、荒川利治理工学部長が式辞。荒川学部長は学部の歴史・沿革の紹介の中で、1965年の生田キャンパスへの工学部全面移転に触れ、「生田への移転が発展のきっかけであり、この移転なくして理工学部の今日はなかった」と振り返った。さらに、大学院2専攻の中野キャンパスへの移転など最近の動きにも言及しつつ、「この70周年は、来たる100周年への出発点。30年後の発展を楽しみにしている」と未来への期待を語った。

続いて、日髙憲三理事長、福宮賢一学長、元理工学部長でもある向殿政男校友会長が順にあいさつ。それぞれ今日の理工学部を築いた教職員や卒業生をたたえながら、「理工学部がモノづくり大国、技術大国日本の原動力になると期待している」(日髙理事長)、「今後も『前へ』の精神で研究を進め、世界に貢献していくと確信している」(福宮学長)、「これからますます重要になる理工学部を支 えるのは校友の力だ」(向殿校友会長)などと述べた。

記念式典に続いての記念講演では、校友会副会長・理事長付特任アドバイザーで、元理工学部教授の北野大氏(工学部工業化学科・1965年卒)が「技術教育の勧め—北野家の母の教えより」をテーマに講演。偉人の言葉も引用しながらの軽妙なトークで会場を盛り上げた。

続いて、都市計画家で「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2010」大賞などにも選ばれた西郷真理子氏(工学部建築学科・1975年卒)が「明治大学で学んだこと持続可能なまちづくり」をテーマに講演し、地方都市のまちづくりや被災地の復興に取り組んできた実績を紹介。記念式典・記念講演は、盛会のなか幕を閉じた。