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全国紙5紙初共催「NEWS HACK DAY」 保坂駿さん(理工3)らが最優秀賞などに輝く

最優秀賞などを受賞したハッカソンモンスター(一番左が保坂さん、産経新聞社提供) 弁当箱にニュースを詰めるアプリ「べんとータイムズ」

全国紙5紙(朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、日本経済新聞)のニュース素材を使い、新たなニュースサービスなどの開発を競うハッカソン「新聞5紙 NEWS HACK DAY」がこのほど開催され、理工学部情報科学科3年の保坂駿さん率いる7人チーム・ハッカソンモンスターが開発したスマートフォン用アプリ「べんとータイムズ」が、最優秀賞と毎日新聞社賞に輝いた。

「ハッカソン」とは、プログラミング作成などを意味する英語「ハック」に「マラソン」を組み合わせた造語で、プログラマーやデザイナーがチームを組み、課題に合わせたソフトウェアを開発してアイデアや技術力を競うもの。

全国紙5紙での初共催となるこのハッカソンは、「ニュースの新しい読み方、楽しみ方」がテーマ。参加した12チーム約50人が、各新聞社の記事データを使って新しいサービスを1週間で開発、発表した。

保坂さんのチームが開発した「べんとータイムズ」は、アプリ上の空の弁当箱に、親がニュースを選んでおかずのように詰め、子供に送るサービス。プレゼンテーションでは実際に「今日のお弁当」を作り、2台のスマートフォンを使って手渡す実演を行った。

保坂さんは「親子関係が冷めてきていることが社会問題だと思い、ニュースを使ってコミュニケーションできるサービスを考えた。毎日届けることにこだわり、『弁当』をモチーフにした」と受賞の喜びを語った。

審査委員長の藤村厚夫・スマートニュース執行役員は「たった1人のために情報をバランスよく組み立てて届けるのは、たくさんの人にニュースを届けようとしてきた新聞社とは対極的なアプローチで、ニュースの価値を再発見する試みだ」と評価した。

受賞作品は今後、各新聞社と参加者で実用化が検討される。