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連合駿台会 2氏に学術賞、1氏に学術奨励賞を授与

(左から)山口会長、秋谷教授、日髙理事長、居駒教授、福宮学長、石田助教 折紙の模型を使って研究を紹介する石田助教

連合駿台会は1月21日、第21回「連合駿台会学術賞・学術奨励賞」を発表し、政治経済学部の秋谷紀男教授、経営学部の居駒永幸教授に学術賞を、理工学部の石田祥子助教に学術奨励賞をそれぞれ贈呈した。

同賞は、経済界で活躍する本学校友の親睦団体である連合駿台会が、本学専任教員による学術・研究上の優れた成果を表彰するもの。

授賞式に先立ち、受賞記念講演が駿河台キャンパス・アカデミーコモンで開催された。連合駿台会の山口政廣会長は冒頭のあいさつで、「世界に発信する大学や国際的な研究拠点を目指す本学にとって、日頃の研究成果を発信することは重要」とし、特に若手研究者に同賞への積極的な参加を呼び掛けた。

続いて、受賞者を代表して石田助教が「折紙の数理とその工学応用」と題して講演。研究分野である折紙工学は、折り畳み傘などの身近な日用品から宇宙産業まで幅広い分野で応用されている。石田助教は恩師や関係者への感謝を述べつつ、実用化へ向け研究が進められている事例について模型を示しながら紹介。「伝統的な折紙に数学的なアイデアをプラスして、今までにない新しい技術を創出していきたい」と、今後の研究活動への意気込みを語った。

会場を移して行われた授賞式では、福宮賢一学長から賞状、山口会長から副賞が手渡された。福宮学長は、20年以上にわたる連合駿台会の支援に感謝を述べるとともに、「研究成果は、深く物事を考え試行錯誤するなど、たゆまぬ努力の末にたどり着いた結果。心から敬意を表したい」と祝福した。

これを受けて受賞者3氏があいさつに立ち、「繊維の経済史がテーマ。10年の研究成果が評価されて嬉しい」(秋谷教授)、「自然豊かな宮古島の研究で、少しは地域の人々に貢献できた」(居駒教授)、「まだまだ研究の深みが足りない。今後も精進していきたい」(石田助教)と、それぞれ研究内容や協力者への感謝を述べるとともに、今後一層の活躍を誓った。

連合駿台会学術賞

【社会科学】政治経済学部・秋谷紀男教授
「戦前期日豪通商問題と日豪貿易—1930年代の日豪羊毛貿易を中心に—」

【人文科学】経営学部・居駒永幸教授
「歌の原初へ 宮古島狩俣の神歌と神話」

連合駿台会学術奨励賞

【自然科学】理工学部・石田祥子助教
「等角写像とその円錐殻折紙構造物設計への応用」