日本の料理についてデュカス氏は「100回以上の来日経験にもかかわらず、そのたびに新しい発見がある」とした上で、「日本の方は、食に対する情熱を持っている。フランス料理と日本料理は、厳格で秩序があり、食事をとる場所や光(照明)の調和にもこだわるなど、共通していることが多い」と述べた。
また、グローバル化について問われると、「すべて同一になってはいけない。自分らしさを表現し、違いを大切にしないといけない」と、自身がパリの店で出すコーヒー豆の焙煎を例に挙げながら、多様性の大切さを語った。
会場からの「おいしい料理は、他の地域の人が食べてもおいしいのか」との質問にデュカス氏は、「おいしいものは、おいしい」と笑顔で答えた。さらに、食卓の魔法として「どんな問題があっても、誰かと分かち合うことによって、乗り越えることができる力が食事にはある。政治にできないことも、食事にならできる」と語り、3つ星シェフとしての自信と情熱の一端をのぞかせた。
現代フランス研究所では、地域研究の一環として2004年から、シャネル日本法人社長や日本ミシュランタイヤ社長の講演会など、フランスの現代文化に関するイベント(一般の人も参加可能)を開催している。
1956年、フランス南西部の農家に生まれる。モナコの「オテル・ド・パリ」内のレストラン「ルイ・キャーンズ」の総料理長に就任し、33歳の若さで、ホテル内のレストランとしては史上初のミシュランガイド3つ星を獲得。現在、パリ、モナコ、ロンドンの3つ星レストランをはじめ、世界8カ国で27のレストランを運営。日本には、銀座の「ベージュ アラン・デュカス 東京」と青山のビストロ「ブノワ」がある。料理人としてだけではなく、レストランクリエーター、ホテルのオーナー、編集者などとして幅広く活動している。
また、グローバル化について問われると、「すべて同一になってはいけない。自分らしさを表現し、違いを大切にしないといけない」と、自身がパリの店で出すコーヒー豆の焙煎を例に挙げながら、多様性の大切さを語った。
会場からの「おいしい料理は、他の地域の人が食べてもおいしいのか」との質問にデュカス氏は、「おいしいものは、おいしい」と笑顔で答えた。さらに、食卓の魔法として「どんな問題があっても、誰かと分かち合うことによって、乗り越えることができる力が食事にはある。政治にできないことも、食事にならできる」と語り、3つ星シェフとしての自信と情熱の一端をのぞかせた。
現代フランス研究所では、地域研究の一環として2004年から、シャネル日本法人社長や日本ミシュランタイヤ社長の講演会など、フランスの現代文化に関するイベント(一般の人も参加可能)を開催している。