調査役 吉田 隆治
就職当時は、学園紛争の只中だった。学生が占拠する校舎内に残り、一夜を過ごしたこともあった。教職員が体育館に雑魚寝する姿も度々だった。しかし、悲壮感は無かった。皆、必ず乗り越えられると思った。ここが明治の良さだ。リバティタワー立ち上げは面白い仕事だった。事務機構改革では暗礁に乗り上げた。職員の皆さんにはご迷惑をおかけした。幸運に恵まれ、グローバル化の緒に就くこともできた。
40年が過ぎた。大学を辞めようと思ったこともあったが、必ず誰かが元気付けてくれた。先生方、職員仲間に恵まれ、その支えでやっとここまで来られた。鼻っ柱の強い私をよくここまで使って頂いたことに深く感謝申し上げたい。
キャンパスは年を追うごとに優秀な学生が集い、本学は今、新しいステージに立っている。新しいステージには新しいなりの悩みもある。資金が足りない、施設が足りない、人が足りない等々。これらは本学に限らず組織の宿命だ。
大事なことは変化し続けることだ。先輩たちが学制改革、経営難、関東大震災、学園紛争を乗り越えてきたように知恵を絞り、ハングリーに、愚直に。
吉郎坂から見上げる白い雲を目指して、母校が更に高みに昇らんことを願って、惜別のご挨拶といたします。
有難う皆さん!フレーフレー明治!!