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「前へ!明治大学の男女共同参画」を開催

本音トークも飛び出したパネルディスカッション

明治大学男女共同参画推進センターは「国際女性デー」の3月8日、駿河台キャンパス・グローバルホールで、女性研究者研究活動支援事業キックオフシンポジウム「前へ!明治大学の男女共同参画」を開催。出産・子育てといったライフイベントと研究とを両立させる環境の整備などをテーマに、基調講演やパネルディスカッションが行われた。

明治大学は昨年、文部科学省「女性研究者研究活動支援事業(一般型)」に採択され、理系分野を中心とした若手女性研究者の養成や、大学全体での男女共同参画のさらなる推進を目的に、「男女共同参画推進センター」を学内に設置した。

シンポの開会あいさつで福宮賢一学長は、関連する取り組みとして「スーパーグローバル大学創成支援」や、生涯学習の一環として開始した「女性のためのスマートキャリアプログラム」などにも触れながら、「相乗効果により、多様性に富む本学の新たな一面を築いてくれると確信している」と力説。その後の来賓あいさつには、科学技術振興機構(JST)執行役の渡辺美代子氏、前内閣府特命担当大臣(少子化対策・男女共同参画担当)の森まさこ氏が登壇した。

続いて、東北大学総長特別補佐(男女共同参画担当)の大隅典子教授が「学術における男女共同参画—東北大学の事例をもとに」を、成澤廣修文京区長が「男性からみた男女共同参画のあり方」をテーマに、それぞれ基調講演。

パネルディスカッションには、男女共同参画推進センター女性研究者研究活動支援事業推進本部代表の辻村みよ子・法科大学院教授をコーディネーターに、前出の大隅教授、細野はるみ・情報コミュニケーション学部教授(男女共同参画推進センター副センター長)、付属明治高等学校・中学校校長の安藏伸治・政治経済学部教授、深澤倫子・理工学部准教授、出﨑能丈・農学部助教がパネリストとして参加し、それぞれの立場から要望や提言がなされた。

最後にあいさつに立った男女共同参画推進センター長の長尾進副学長(広報担当)は「男女共同参画は日本社会全体の課題だが、まずは明大の中から意識を変えていきたい」と環境整備を推進する意向を示し、シンポは閉会した。