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短期留学の教育効果に関する国際ワークショップ

「人生を変える経験」と短期留学の意義を語る荻原さん 活発な意見が飛び交ったパネルディスカッション

明治大学は文部科学省「経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援」事業の取り組みとして、短期留学の教育効果に関する国際ワークショップ「Effects of Short-Term Study Abroad Programs on the Mindsets of their Participants(短期留学経験が学生のその後の考え方や行動のあり方に与える影響)」を3月12日、駿河台キャンパス・グローバルホールで開催した。

本ワークショップは、政治経済学部・武田巧教授の司会のもと、3部構成で進行。

第1部では、本学から海外提携校へ短期留学した学生2人と、海外提携校である南カリフォルニア大学から本学へ短期留学したアメリカ人学生1人が、それぞれの経験を踏まえ、短期留学の意義を訴えた。カリフォルニア大学バークレー校の3カ月間のサマーセッションプログラムに参加した荻原沙理さん(政経2)は「将来のキャリアのために目的意識を持って勉学に励む世界各国から集まった優秀な学生に刺激され、自身の学ぶ姿勢に変化が起こり、研究テーマが明確になった」と語り、短期留学の経験を「Life-changing Experience(人生を変えるような大きな経験)」と例えた。

第2部では、提携大学であるノースイースタン大学(アメリカ)、南カリフォルニア大学(アメリカ)、シーナカリンウィロート大学(タイ)、西シドニー大学(オーストラリア)の短期留学プログラム担当者が、効果的なプログラム開発のヒント、プログラム実施の実務に関わる問題点・課題などの事例を紹介。長期的なキャリアプランを考えるようになる、問題解決能力が身につく、留学先の国と同じく自国に対する関心が高まる、といった短期留学の教育効果が示された。

第3部では、大六野耕作政治経済学部長の進行のもと、事例紹介を行った4人がパネルディスカッション。プログラムを制度化し持続可能なプログラムへと発展させることの重要性、学生選考の基準、多くの学生にとって留学の大きな障壁となる留学費用の工面など、プログラムの実務に関わる諸課題について活発な意見交換が行われた。

なお、近年海外留学する日本人の数が減少傾向にあり、「若者の内向き化」が指摘されている中、本学の2013年度の海外派遣学生は前年度に比べ3割ほど増加している。