Go Forward

畠中君代トップアスリート支援基金 目指せ東京五輪! 奨学生7人に目録贈呈

畠中氏の激励に背筋を伸ばす明大トップアスリートたち

「畠中君代トップアスリート支援基金」の2015年度奨学生7人がこのほど決定し、6月17日、駿河台キャンパス・リバティタワー23階貴賓室で目録贈呈式が催された。

この基金は、体育会硬式庭球部OG・畠中君代氏(1967年文学部卒)の「世界を舞台に活躍する明大生を」という熱い思いから創設されたもの。2020年の東京五輪をはじめ、国際大会での活躍を目指す明大トップアスリートの支援を目的としている。

この日の贈呈式では、畠中氏が見守る中、福宮賢一学長から奨学生一人ひとりに目録が手渡された。ウィンブルドンやアジア大会など世界を舞台に活躍した畠中氏は「校友は皆さんの活躍を期待している。東京五輪を目指し、妥協なく、高く目標を持って、1年1年、勉学と練習に励んでほしい」と激励した。

続いてあいさつに立った福宮学長は、畠中氏に対して謝辞を述べるとともに、「このご厚志は、さらに上を目指せという激励。さらに精進して、世界の壁を突き破ってほしい」と期待を込めた。

明大トップアスリートたちは、謝辞とともに、韓国・光州で開催されるユニバーシアード(7月3日~14日)や2016年のリオデジャネイロ五輪、さらには2020年東京五輪への抱負などをそれぞれ述べ、世界を舞台に活躍することを誓った。

2015年度 畠中君代トップアスリート支援基金 奨学生一覧

所属 氏名 学部・学年 競技成績
端艇部 冨田 千愛 政経4 第41回全日本大学選手権大会女子シングルスカル優勝
2015年度日本代表候補
水泳部 小日向一輝 商3 第17回アジア大会男子200m平泳ぎ2位
第12回パンパシフィック大会男子200m平泳ぎ3位
平井 健太 商3 第17回アジア大会男子200mバタフライ2位
第12回パンパシフィック大会男子100mバタフライ7位
卓球部 丹羽 孝希 政経3 第30回オリンピック競技大会団体ベスト8
平成26年度全日本卓球選手権大会シングルス3位
2015年世界卓球選手権蘇州大会ダブルス3位
森薗 政崇 政経2 平成26年度全日本卓球選手権大会ダブルス優勝
2015年世界卓球選手権蘇州大会ダブルスベスト8
フェンシング部 古俣 潮里 政経2 2014年世界選手権ロシア大会女子エペ94位
世界ジュニア・カデ選手権大会女子エペ個人41位
ホッケー部 谷光 未有 法2 平成26年度日本オリンピック強化指定選手認定
男子日本代表ニュージーランド遠征

「世界に通用する選手を育てたい」





元プロテニスプレーヤー 株式会社ビッグKテニス代表取締役
畠中 君代さん


学生時代は軟式と硬式の両種目でインカレ制覇の快挙。卒業後も大学でアルバイトをしながらテニスを続け、全日本テニス選手権でシングルス1回、ダブルス6回の優勝を果たす。1979年のアジア大会では日本の団体金メダルに貢献し、「ウィンブルドン」をはじめとする世界4大トーナメントへも出場した。

引退後は「世界に通用する選手を育てたい」と、後進の育成に尽力し、多数のテニスプレーヤーを輩出。その指導を受けたいと全国から集まるジュニア選手に対しては、技術のみならず「あいさつをしっかりする」「親に感謝の気持ちを持つ」といったメンタル面も厳しく指導する。「結局こういったことが一番大事で、教え子たちには『ただうまい選手になるのではなく、いい選手になりなさい』と言ってきました」。

「いまの自分があるのは明治大学のおかげ」と、校友会の活動にも尽力するとともに、テニスのみならず明治のスポーツ全体が強くなってほしいとの強い思いを持つ。その思いのこもった大学への寄付が「畠中君代トップアスリート支援基金」の創設に至った。5年後の東京五輪、後輩たちの活躍が今から待ち遠しい。

※畠中さんのインタビュー詳細は、広報誌「明治」第66号(2015年4月発行)に掲載