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中野区教委主催「なかの生涯学習大学」国日・山脇教授らの多文化共生ゼミが開講

山脇教授の講義に熱心に聞き入る受講生

中野区教育委員会主催の生涯学習プログラム「なかの生涯学習大学」は、国際日本学部の山脇啓造教授らを講師に迎え、多文化共生ゼミ「中野で始める多文化共生」(全5回)を開講。第1回目の講義が6月4日、中野キャンパスで行われた。

本ゼミの受講生は、なかの生涯学習大学の第3学年38人(男性14人、女性24人)。講義に先立ち、受講生一人ひとりが自己紹介を行い、「何らかの形で中野区の役に立てれば」などと地元への思いを語った。

山脇教授は講義の中で、「多文化共生」と「外国人支援」がイコールに取られがちなことに触れ、「外国人支援は多文化共生のあくまで一手段。多様性(ダイバーシティ)を生かした地域づくりを外国人とともに進めていくことが大切だ」と力説。浜松市など自治体の先進事例や企業・大学の動きなどを紹介し、「この中野で何ができるかということを皆さんに考えていただきたい」と受講生に呼びかけた。

続いて、中野区や中野区国際交流協会(ANIC)の担当者が、多文化共生に向けた課題や現状の取り組みについて説明。最後に、質疑応答や受講者同士の討論も行われ、第1回の講義は盛況のうちに終了となった。

なかの生涯学習大学

55歳以上の中野区民が参加できる3年間の学びの場。現代社会の課題や地域の現状などの学習を通じて、仲間づくりや地域社会づくりへとつなげていくことを目指す。中野区教育委員会の主催で、近隣の大学や区内各機関とも連携。