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教養デザイン研究科「風に吹かれて~テントが世界を包む~」を開催

和泉に特設テントを設置し、非日常空間を演出

テントの中は、いつもの“キャンパス”と別世界 存在感を放つ特設テントの外観

大学院教養デザイン研究科は6月12日から21日にかけて、和泉キャンパス・メディア棟前に演劇用の特設テントを設置し、「思想」「文化」「平和・環境」といった研究科のテーマに沿った「風に吹かれて~テントが世界を包む~」と題するイベントを開催した。

当イベントは、大学内の既存の施設を使用するのではなく、キャンパス内にテントを設けることで自主的な空間をプロデュースし、相互教育、ワークショップ活動の場として利用するもの。10日間にわたり、写真展示・講演・ダンス・音楽・京劇の体験・映像放映などの催しを行い、最終日にはテント劇団「野戦之月」の協力のもと、教員・院生も参加し、沖縄の「ガマ(洞窟)」をテーマにしたテント芝居の試演を行った。

12日に行われたオープニングセレモニーには、約40人の観客が来場。冒頭のあいさつに立った主宰者の丸川哲史教授は、テント空間の魅力は風や日差しなど自然環境との連続性や、さまざまな創意工夫を加えられる自主性にあると述べ、「開催している10日間通ってもらうと、見えてくる世界がある」と今回の企画の趣旨を説明。

続いて登壇した薩摩秀登研究科長は関係各位へ謝辞を述べるとともに、「普段、通い慣れた和泉キャンパスだが、テントの中に入るとまるで違う場所にいる感覚になる。研究科のさまざまな分野をつなげるこうした企画を通して、広がりのある教育・研究活動をしていくことが重要だ」と、開催の意義を語った。

その後、テント劇団「野戦之月」のリュウセイオー龍氏が創作ダンスを披露し、テントの非日常性の中に吸い込まれるように集まった観衆を奥深い芸術の世界へと誘った。