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明治大学博物館『リトルウィッチアカデミア』の世界

アニメ発メディアミックスの新潮流





マンガの連載がはじまり、アニメも流れている。 友達と話題になり、盛り上がり、グッズが欲しくなる。そして映画館に、劇場版を観に行きたくなる—。

「メディアミックス」は、そのような関連商品の販売や観客動員の相乗的な拡大を目論むプロデュース手法として、日本ではとりわけマンガ・アニメ・ゲームの間で、独特な発達を遂げてきました。

それはまた、キャラクターや物語世界を、〈作家〉や特定の〈媒体〉への従属から解き放ち、より自由で遍在性の高い存在へと転移させる効果をともなっていました。ファンによる二次創作も、その豊潤な可能性の追究に与ってきました。

『リトルウィッチアカデミア』は、多数のファンの出資により新作のアニメが製作され、作品をさらに多くの人々に届けるべくメディアミックスが行われるという、新機軸を画する作品です。

この展示では、日本のマンガやアニメの発展を促してきた重要な仕組みの一つである「メディアミックス」の力と可能性に、この『リトルウィッチアカデミア』の世界を事例にして、多角的に迫ります。

(国際日本学部准教授 森川 嘉一郎)

  • 会期
    8月28日(金)~9月19日(土)※会期中無休
  • 開館時間
    10:00 ~ 17:00(入館は16:30まで)
  • 会場
    明治大学博物館特別展示室(アカデミーコモンB1F)
  • 主催
    明治大学国際日本学部 森川嘉一郎研究室
<入場無料>