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過去最高の盛り上がり—第9回「お茶の水JAZZ祭」

(上段左)日野氏と宇崎氏のセッション(上段右)宇崎・阿木夫妻の息の合った司会(下段左)日野氏、寺久保氏の熱演(下段右)グランドフィナーレを彩った大セッション

音楽の街・御茶ノ水の秋を彩る「お茶の水JAZZ祭」(明治大学など主催)が10月10日、駿河台キャンパス・アカデミーホールを会場に開催された。校友の宇崎竜童氏(音楽家)・阿木燿子氏(作詞家)夫妻が毎回総合プロデューサーと総合司会を務め、すっかり恒例となったジャズの祭典も今年で9回目。名だたるアーティストたちが奏でるサウンドに、会場は過去最高の盛り上がりを見せた。

第1部では、老舗中の老舗ビッグバンド“森寿男&ブルーコーツ”が登場。リーダー森氏の巧みな指揮とベテランミュージシャンたちによる熟練のテクニックを満員の来場者が堪能した。
続いて第2部では、この日のためにニューヨークから駆けつけた若手トップサックス奏者の寺久保エレナ氏が率いる“寺久保エレナカルテット”が出演。寺久保氏が小学4年生の時に、日野皓正氏が見出したと言われる天賦の才能による演奏に、聴衆は酔いしれていた。

いよいよ第3部では、日本が世界に誇るジャズトランぺッターの日野氏がクインテットで出演。日野氏による圧巻の演奏と、これぞジャズというセッションに会 場のボルテージは一気に上がり、さらには、阿木氏とともに総合司会を務めた宇崎氏を壇上に誘導して即興の共演も実現。「JAZZ祭」では終始裏方に徹して いる宇崎氏の出演に、会場から大きな歓声が沸いた。

そして恒例のグランドフィナーレでは、日野クインテットに寺久保カルテットが合流。宇崎氏もヴォーカルで参加した“ルート66”を熱演した。これでお開き と思われた瞬間、ブルーコーツの代表演奏曲“キャラバン”がスタート。出演者全員による、まさにグランドフィナーレと呼ぶに相応しい大セッションに、会場 の盛り上がりは最高潮に達した。

なお、当日の運営は宇崎氏を道場主とする「明大町づくり道場」の学生約30人が担った。音楽を通じた千代田区地域連携活動の柱として、すっかり地域に定着した「JAZZ祭」は、来年に第10回記念を迎えることになり、今後のさらなる飛躍が期待されている。

(社会連携事務室)