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リバティアカデミー「縄文の資源利用と社会」を開催

——明大博物館で12/6まで関連企画展も

講座の趣旨説明を行う阿部所長

明治大学の生涯学習機関・リバティアカデミーは10月24日、「縄文の資源利用と社会」と題するオープン講座(後援:千代田区)を駿河台キャンパス・リバティタワーで開催。明大日本先史文化研究所と漆先端科学研究クラスターが共同で進めている、縄文時代の資源利用技術に関する研究の最新成果などが紹介された。

冒頭、講座のコーディネータを務める日本先史文化研究所の阿部芳郎所長(文学部教授)から、「研究内容を一般の方たちにもわかるようにかみくだきつつ、専門性が失われることのない形で進めたい」などと、開催にあたってのあいさつや趣旨説明があった。

続いて、同研究所の研究推進員3人と阿部所長の計4人が、会場を埋めた受講者を前に、自身の研究について講演。埼玉県立平和資料館学芸員の栗島義明氏が 「植物資源の利用技術」、宮腰哲雄理工学部教授が「漆工芸の技術と起源」、樋泉岳二早稲田大学兼任講師が「貝塚形成にみる水産資源利用の特質」、阿部所長 が「土器製塩の技術と起源」をテーマに、それぞれ研究成果を発表し、縄文文化の多様性・複雑性を多視点的に考察した。


日本先史文化研究所と漆先端科学研究クラスターが進めてきた最新の研究成果を紹介する企画展「漆と塩~縄文時代の資源利用と社会~」が、12月6日まで明治大学博物館企画展示室で開催されている。入場無料。