続いて、同研究所の研究推進員3人と阿部所長の計4人が、会場を埋めた受講者を前に、自身の研究について講演。埼玉県立平和資料館学芸員の栗島義明氏が 「植物資源の利用技術」、宮腰哲雄理工学部教授が「漆工芸の技術と起源」、樋泉岳二早稲田大学兼任講師が「貝塚形成にみる水産資源利用の特質」、阿部所長 が「土器製塩の技術と起源」をテーマに、それぞれ研究成果を発表し、縄文文化の多様性・複雑性を多視点的に考察した。
◇
日本先史文化研究所と漆先端科学研究クラスターが進めてきた最新の研究成果を紹介する企画展「漆と塩~縄文時代の資源利用と社会~」が、12月6日まで明治大学博物館企画展示室で開催されている。入場無料。