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第10回マニフェスト大賞 本学関係者が2部門で受賞



賞状を手に笑顔の関根市議(上)、小松さん(下)

地方議会・議員や首長、市民らの地道な活動を表彰する「第10回マニフェスト大賞」(毎日新聞社など共催)の授賞式が11月6日、東京都港区の六本木アカデミーヒルズで行われ、明治大学関係者が2部門で受賞を果たした。今回は1433団体から、過去最多となる2467件の応募が寄せられた。

「最優秀コミュニケーション・ネット選挙戦略賞」を受賞したのは、千葉県松戸市の関根ジロー市議(大学院ガバナンス研1年、2007年法卒)や、関根市議のもとでインターンを経験した大掛翔太さん(文3)、趙芸倫さん(国日3)らによる、ウェブサイト「選挙公報.com」立ち上げの取り組み。

関根市議らは、全国ほとんどの自治体の選挙管理委員会(選管)が選挙後、候補者の経歴や公約などが記載された「選挙公報」を選管ウェブサイトから削除していることを問題視。

「選挙公報.com」を立ち上げて、投票日以降もウェブサイトに掲載するよう訴えた結果、取り組みが各種メディアで紹介され、総務省も「選挙後も掲載して差し支えない」と見解を修正。選挙後は忘れられがちな公約の検証にも役立つ画期的な取り組みとして評価された。

「審査委員会特別賞(秋吉久美子選)」を受賞したのは、法学部4年の小松雄也さんが代表理事を務める「一般社団法人ビブリオポルトス」による、川崎市での読書普及活動。発表者が自分の好きな本の魅力を5分間で語り、どの本が一番読みたくなったのかを参加者全員で決める書評合戦「ビブリオバトル」を展開し、小中学生から高齢者まで多くの市民に、本を通じた交流の場を提供したことなどが評価された。

授賞式では、各賞の発表ならびに表彰が順に行われた。受賞のあいさつに立った関根市議は、取り組みに至った経緯や今後の課題などに触れた上で、「皆さんもぜひ(各自治体の)選挙管理委員会に、選挙公報のウェブ掲載を呼びかけてほしい」と訴え、小松さんは「川崎市は“読書のまち”をPRしているが、ビブリオバトルの活動を通じて、この国を“読書の国”にしていきたい」とこれからの抱負を語った。