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リバティアカデミー 明大サポート寄付講座「健康寿命を延伸する野菜のチカラ」を開催

食の機能性について幅広く論じたパネルディスカッション

生涯学習機関・リバティアカデミーは11月28日、「健康寿命を延伸する野菜のチカラ~旬のメカニズムとは~」と題する株式会社明大サポート寄付講座を駿河台キャンパス・リバティホールで開催した。会場には280人の受講生が訪れ、食生活には欠かせない野菜に秘められた「チカラ」への関心の高さを伺わせた。

2部構成で行われた講座の第1部では、デザイナーフーズ代表取締役社長の丹羽真清氏が「健康寿命を延伸する野菜のチカラ」と題した講演を行った。丹羽氏は講演の冒頭で高齢者の医療費が増加している現状に触れ、「食で健康寿命を延ばしたい」と宣言。「野菜を“形”の評価から“中身”の評価に変えていく」と語り、スーパーなどで並ぶ野菜を「根菜」や「葉菜」といった部位で分類するのではなく、「抗酸化力のある野菜」「免疫力を高める野菜」など、野菜のもつ「チカラ」を軸に分類する方法を提案した。
また、野菜を中心に食品の機能分析などの研究を行う同社の活動を紹介し、ほうれん草に含まれる成分を月別に調査した結果をグラフで披露。旬を迎える冬にな ると、糖度やビタミンC含量、抗酸化力といった数字が大きく上昇しており、「旬の野菜にはチカラがあり、美味しいものは体にも良いことが分かってきた」と 解説した。

続けて行われた第2部では、木村哲グローバル・ビジネス研究科教授がコーディネータを務め、丹羽氏と昭和女子大学現代ビジネス研究所の上原征彦特命教授(元明治大学教授)によるパネルディスカッションを実施。

ディスカッションで丹羽氏は、野菜ビジネス発展の可能性について「狭い日本では野菜の輸出が難しいと考えられてきたが、日本の野菜に込められた“匠の技”が認知されれば、海外でも売れるようになるだろう」との見通しを示し、質疑応答も活発に行われた。

本年5月からは、「食の機能性とセルフメディケーション」と題した連続講座が開講される。