11月27日から12月11日まで和泉キャンパス・和泉図書館ホールを中心に、教育開発・支援センター主催による初年次教育プログラム「『戦争』と『戦後70年』を考える」が実施された。和泉・生田・中野の3キャンパスで、9本のNHKドキュメンタリーが上映され(別表)、和泉図書館ギャラリーでは関連書籍・資料が展示された。
2013年度に開始された本プログラムは、ドキュメンタリーという映像を大学生の学びの「動機付け」に活用することを1つの目的としている。加えて、2015年が「戦後70年」という節目の年に当たることから、「アジア・太平洋戦争」と「戦後70年」を考えることを目的とした。
ドキュメンタリー映像はその内容と迫力から、視聴者に大変強い印象を与え、教育効果が期待される一方で、作品の背景や制作者の意図を知ることも必要で、さらに映像を読み解く力も必要となる。そこで作品を深く理解するために、各作品の制作者を招聘して制作意図や制作過程についての講演を実施し、同時に視聴者である学生との対話、いわば「キャッチボール」を取り入れた。
作品によって12名から88名と参加人数はまちまちであったが、上映後の質疑応答では、制作者への率直な感想や質問が多数出され、各回2時間を超えるプログラムは毎回盛況だった。事後のアンケートには「日本国憲法の制定過程の複雑さがわかった」「フィリピンと日本の関係を改めて見直したい」「零戦の設計思想が面白かった」「広島の原爆の悲惨さがリアルだった」など、多数の反響が寄せられた。
2013年度に開始された本プログラムは、ドキュメンタリーという映像を大学生の学びの「動機付け」に活用することを1つの目的としている。加えて、2015年が「戦後70年」という節目の年に当たることから、「アジア・太平洋戦争」と「戦後70年」を考えることを目的とした。
ドキュメンタリー映像はその内容と迫力から、視聴者に大変強い印象を与え、教育効果が期待される一方で、作品の背景や制作者の意図を知ることも必要で、さらに映像を読み解く力も必要となる。そこで作品を深く理解するために、各作品の制作者を招聘して制作意図や制作過程についての講演を実施し、同時に視聴者である学生との対話、いわば「キャッチボール」を取り入れた。
作品によって12名から88名と参加人数はまちまちであったが、上映後の質疑応答では、制作者への率直な感想や質問が多数出され、各回2時間を超えるプログラムは毎回盛況だった。事後のアンケートには「日本国憲法の制定過程の複雑さがわかった」「フィリピンと日本の関係を改めて見直したい」「零戦の設計思想が面白かった」「広島の原爆の悲惨さがリアルだった」など、多数の反響が寄せられた。
副教務部長(商学部教授)鳥居 高
日程 | キャンパス | 上映映画 | 講演者(制作者) |
---|---|---|---|
11月27日(金) | 和泉 | 『日中戦争 なぜ戦争は拡大したか』 | 塩田 純(NHK大型企画開発センター) |
11月28日(土) | 和泉 | 『憎しみはこうして激化した~戦争とプロパガンダ~』 | 伊藤 王樹(NHK大型企画開発センター) |
11月30日(月) | 和泉 | 『マニラ市街戦』 | 北川 惠(NHKメディアテクノロジー) |
12月2日(水) | 和泉 | 『女たちのシベリア抑留』&『女たちの太平洋戦争』 | 小柳 ちひろ(テムジン) |
12月3日(木) | 和泉 | 『キノコ雲の下で何が起きたのか』 | 右田 千代(NHK大型企画開発センター) |
12月5日(土) | 和泉 | 『戦後ゼロ年』&『靖国神社』他 | 東野 真(NHKエンタープライズ) |
12月7日(月) | 和泉 | 『日本国憲法誕生』 | 塩田 純(NHK大型企画開発センター) |
12月9日(水) | 生田 | 『零戦~搭乗員たちが見つめた太平洋戦争~』 | 大島 隆之(NHKエンタープライズ) |
12月11日(日) | 中野 | 『日本国憲法誕生』 | 塩田 純(NHK大型企画開発センター) |