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ズームアップ 第548回「正統派柔道で2年目の躍進を誓う」

柔道部 川田 修平



この男を抜きにして柔道部黄金世代を語ることはできない。2014年度インターハイ100kg級覇者の川田修平(政経1=愛知県私立大成)は、昨年の世界ジュニアに出場した小川雄勢(政経1=修徳)、田中源大(政経1=高川学園)と並んで1年次から団体戦に出場。しかし、個人戦では思うような結果を残せず伸び悩む。春の東京都ジュニア体重別選手権ではベスト8に入るも全日本ジュニアへの切符を逃した。

だがその実力は、シドニー五輪メダリストの井上康生(東海大監督)も認める。全日本ジュニアの会場で会った時には「これからいくらでも伸びしろがある。この1年を踏ん張って2年になった時に爆発できるよう、今は力を蓄えて頑張れ」と励ましをもらったという。

そんな川田の強みは、小細工なしの正統派柔道。重量級ながら、重さを感じさせない機敏な動きと、ブレのない技は一級品だ。そこには川田のこれまでの努力が詰まっている。中学時代には66kg以下だった体重を、高校卒業時には100kgまで大幅増量。1日6回の食事に加え、練習前はコンクリートの道路をタイヤ引きで往復し、休日も筋肉トレーニングを欠かさない。強くなりたいという一心が川田の柔道を作り上げてきた。「今年は講道館杯に出場して活躍する」と、ルーキーイヤーの悔しさを糧にした川田の2年目の大躍進に期待が懸かる。

川田 修平(かわた・しゅうへい 政経1 愛知県私立大成 184cm・100kg)
文・写真/長谷川 千華(国日1)