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野球解説者・広澤克実氏(硬式野球部OB)が講演

巧みな話術と情熱で会場を大いに盛り上げた広澤氏

明治大学東京都父母会連絡協議会(東部・西部・南部・北部・多摩地区父母会)は1月30日、元プロ野球選手で野球解説者の広澤克実氏(体育会硬式野球部OB)による講演会「~野村・長嶋・星野~ 名将に学ぶリーダーシップ」を駿河台キャンパス・アカデミーホールで開催。父母ら約600人が来場し、広澤氏の軽妙かつ情熱あふれるトークに、終始笑いの絶えない講演となった。

ヤクルト・巨人・阪神の3球団で4番打者を務め、野村克也氏、長嶋茂雄氏、星野仙一氏と球界を代表する“名将”の薫陶を受けた広澤氏。講演では、戦国武将3人の特徴を詠んだ有名な「ほととぎす」の俳句になぞらえ、名将3人の特徴を「鳴かぬなら 頭を使え ほととぎす」(野村氏)、「鳴かぬなら 鳴くのと代えてよ ほととぎす」(長嶋氏)、「鳴かぬなら 気持ちで鳴かせろ ほととぎす」(星野氏)と詠むなど、3人の性格や指導法、エピソードなどを面白おかしく語り、会場の爆笑を誘った。
さらに、この3人以外にもう1人尊敬する指導者として、「人間力野球」で硬式野球部の礎を築いた“御大”こと故・島岡吉郎氏の名を挙げ、「非常に理不尽な思いをして、野球部を辞めたいと思ったこともあったが、4年間で『努力をする』という才能を伸ばしていただいた。心から師匠と呼んでいる」と、思い出話も 交えながら島岡氏をしのんだ。

最後に、広澤氏が「素晴らしいリーダーたちに出会えたことが私の誇りだ」と締めくくると、会場から割れんばかりの拍手が起こった。その後の質疑応答でも、 「どこのチームの監督をやってみたいか?」などと活発な質問が飛び、広澤氏はユーモアを織り交ぜながら1つ1つ丁寧に回答。約2時間にわたる“独演会” は、大盛況の中で幕を閉じた。