ズームアップ 第550回「主将1年目に懸ける想い」
インカレ最終日の夜、スケート部の関係者が多く見守る中、渡邊勇人(政経2=白樺学園)の主将就任が発表された。主将就任の挨拶では「来年のインカレでは部門3位以上」という目標を立てた。来年度3年生になる渡邊は2年間『古豪復活』を目指すスピードスケート部門の中心となる。「口だけではなく結果で示して後輩たちに付いていきたいと思わせる」ことが渡邊の理想の主将像だ。
「今年度は夏にケガして逃げていた」と渡邊は1年間を振り返った。インカレでは500mで14位に入り得点を獲得。12月に行われた全日本学生選手権では 36秒台をたたき出して9位にもなった。だが、昨年まで得意としていた1000mでタイムが伸びず、インカレでは26位と1年次より大幅に順位を落とし、 チームも昨年同様の部門総合8位に沈んだ。インカレ後、鈴木惠一監督は「逃げるな」と選手全員に活を入れた。「主将になったからには万全な状態で常に練習 できるようにしていきたい」と渡邊は日本屈指の練習量をこなし、その姿で部員たちを引っ張る決意を示した。来年度のインカレへ向けては「全員の底上げが必 要」。渡邊を中心に厳しい練習をやり切った選手たちの成長した姿がインカレで見られるはずだ。
(わたなべ・ゆうと 政経2 白樺学園 169cm・63kg)
文・写真/常光 純弘(法2)