映画『ちづる』は、赤崎正和監督が大学時代に、重度の知的障害と自閉症をもった自身の妹・千鶴と、その母の日常を1年間にわたって撮り続けたドキュメンタリー作品。2011年秋に一般公開され、人と人が共に生きていくことに一石を投じた作品として、話題となった。
上映後には、赤崎監督と森達也情報コミュニケーション学部特任教授の対談が行われた。赤崎監督は、「最初から妹を対象に映画を制作しようとは思っていなかった」と経緯に触れ、映像を使って表現することへの葛藤や二人三脚で映画制作に取り組んだ恩師とのエピソードを紹介。
「当たり前の存在である家族のことを人に話すことができなかった」と当時を振り返り、「その感情に向き合わなければいけないと考え、たどり着いた」と、『ちづる』の誕生秘話を披露した。
自身もドキュメンタリー映画監督である森特任教授は、「ドキュメンタリー映画は被写体を晒すという意味でとても残酷。本来であれば障害を持つ家族を対象としている点で二重、三重に屈折率が高くなるが、『ちづる』はそれを見事にクリアしている」と、若き映画監督への賛辞を惜しまなかった。
上映後には、赤崎監督と森達也情報コミュニケーション学部特任教授の対談が行われた。赤崎監督は、「最初から妹を対象に映画を制作しようとは思っていなかった」と経緯に触れ、映像を使って表現することへの葛藤や二人三脚で映画制作に取り組んだ恩師とのエピソードを紹介。
「当たり前の存在である家族のことを人に話すことができなかった」と当時を振り返り、「その感情に向き合わなければいけないと考え、たどり着いた」と、『ちづる』の誕生秘話を披露した。
自身もドキュメンタリー映画監督である森特任教授は、「ドキュメンタリー映画は被写体を晒すという意味でとても残酷。本来であれば障害を持つ家族を対象としている点で二重、三重に屈折率が高くなるが、『ちづる』はそれを見事にクリアしている」と、若き映画監督への賛辞を惜しまなかった。