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リバティアカデミー連合駿台会寄付講座 「女性のライフ・キャリアマネジメント事始」~特別なモノは必要ない~

「普通の人でも役員として仕事ができる」と三輪氏

明治大学の生涯学習機関リバティアカデミーのオープン講座「『女性のライフ・キャリアマネジメント事始』~特別なモノは必要ない~」が6月1日、駿河台キャンパス・グローバルホールで開催された。この講座は、政界、経済界、学界、法曹界などあらゆる分野で活躍する校友で組織され、明治大学の目指す“トップスクールへの歩み”を支援することを目的に活動する「連合駿台会」(2002年設立)の寄付講座。(株)アトレ常務取締役 成長戦略室長の三輪美恵氏(1989年政経卒)が講演し、170人を超える受講生で会場は満席となった。

三輪氏は本学卒業後に東日本旅客鉄道㈱へ入社し、2年後に東京圏駅ビル開発(株)(現・アトレ)に出向、アトレ新浦安、大井町の開業に携わった。東日本旅客鉄道復帰後は、駅ビル各社へのコンサルティングやリーシングに従事。その後に出向した吉祥寺ロンロン(現・アトレ吉祥寺)では、フードマーケット、ダイニングストリートなどのさまざまなリニューアルを成功させた。さらには、東日本旅客鉄道での商業部門、アトレ取締役マーケティング開発部長として駅ビルのリニューアル(アトレ化)の企画実施、新規開発および商業コンサルティング業務を経て、現在、アトレ常務取締役 成長戦略室長として、直営事業および海外戦略を担当している。

三輪氏は、自身が関わった仕事の中でも、アトレ吉祥寺大規模リニューアル(2000年よりスタート、2010年9月グランドオープン)の経験を踏まえ、そこから学んだこと、開発にあたってのコンセプト、アトレが目指すべき役割などについて講演。「それぞれの地域がもつ潜在能力を駅というステージで最大限に表現すること」というアトレの目標の中で、「『どういった生活ができたら、楽しいか』を常にイメージして仕事に臨んでいる」と語った。

会場全体の約7割を占めた女性の受講生たちは「同じ働く女性として、期待のもてる話だった」「女性管理職としての苦労よりも、『こんなことにチャレンジしたい』という熱い気持ちが伝わってきて、力をもらった」と感想を述べるなど、世情を反映した講座となった。