Go Forward

リバティアカデミー(株)明大サポート寄付講座「世界を変えるスタートアップ」を開催

質疑応答では活発な議論が展開された ICT教育のビジョンを語る水野氏

リバティアカデミーは6月25日、「『世界を変えるスタートアップ』~教育×ITが引き出す無限の可能性~」と題する㈱明大サポート寄付講座を、駿河台キャンパス・リバティホールで開催。約120人の受講生が詰めかけた。

二部構成で行われた第一部は、若き起業家でライフイズテック㈱代表取締役CEOの水野雄介氏が登壇した。水野氏は、“ITを好きになれば、きっと人生が変わる。世界が変わる”をモットーに、中高生を対象としたIT教育プログラムの運営会社を2010年に設立。2014年にはGoogle社のICT教育賞を東アジア地域で初めて受賞するなど、世界的な注目を集めている。

講演では、起業に至った経緯やライフイズテックのこれまでの取り組み、中高生ひとり一人の可能性を最大限に伸ばすという目標、動画やゲーム形式を取り入れた短期集中型のITプログラミング教育の手法などについて話題を展開。「オンライン教育によって知のオープン化を図り、教育格差をなくしたい」とICT教育の展望について熱く語った。

続く第二部では、グローバル・ビジネス研究科の青井倫一教授がコーディネーターとして加わり、受講生からの質疑に応える形で進行。「子どもにスマホを持たせるべきか」という相談から起業当初の苦労話まで、受講生から幅広い質問が寄せられた。ICT教育に携わる教員の資質について問われた場面では、水野氏が「今後、教員の役割はファシリテーターからコミュニティマネージャーに変わっていくのでは」と述べたのに対し、青井教授は「教員を学校教育の主人公とする時代は終わった」と鋭く言及。新たな教育システムついて議論を深めた。

最後に水野氏は「日々チャレンジしながら教育に向き合っている。自分たちができることを考え、皆で良くしていく活動を続けていきたい」と締めくくり、講座は盛況のうちに終了した。