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マスコミ交流会「トランプVSクリントン~米国大統領選を斬る!~」を開催

質疑応答では学生からも鋭い質問が発せられた (左から)足立氏、沢井氏、海野教授によるパネルディスカッション

広報戦略本部(本部長=飯田和人経営企画常勤理事)は7月8日、第23回マスコミ交流会を駿河台キャンパス・グローバルフロントで開催した。

この交流会は、本学関係者とマスコミ関係者の交流や情報交換を目的として2007年に開始。これまでも明治大学の最新の研究成果や旬な話題を取り上げてきた。

今回は、11月に行われる米国大統領選挙をテーマに「トランプVSクリントン~米国大統領選を斬る!~」と題した基調講演とパネルディスカッションを実施。学生や一般参加者を含む約120人が熱心に耳を傾けた。

第一部では、異文化間コミュニケーション論が専門で、米国大統領選挙にも詳しい海野素央政治経済学部教授による基調講演が行われた。海野教授は、2015年の夏から研究の一環としてクリントン陣営の選挙運動に参加しており、自身の体験や研究成果を踏まえ、最新の動向を鋭く解説した。

続くパネルディスカッションでは、海野教授に加え、米国の政治外交に精通した沢井俊光氏(共同通信社外信部長)、足立正彦氏(住友商事グローバルリサーチシニアアナリスト)が登壇。「トランプ氏はサービス精神旺盛。この先もどういった選挙戦をしていくか予測不可能」(沢井氏)、「この100年を振り返っても、今までなかったような事態が起こっている」(足立氏)と、今後の選挙の展望や日本との関わりについて、刺激的な議論が交わされた。

質疑応答では、海野教授が実際に行った米大統領選挙における「戸別訪問」について話題があがった。日本の選挙制度との違いについて問われた海野教授は、「戸別訪問は金銭の授受をすることではない。説得し、傾聴し、ストーリーを語る。コミュニケーションだ」と、米国の政治システムにおける「戸別訪問」の重要性を説いた。

第二部は会場を移し、名刺交換・交流会が行われた。あいさつに立った牛尾奈緒美副学長(広報担当)は、集まったマスコミ関係者に対し、「ユニークな教育・研究の取り組みや、学生の活躍が存分にある。皆さんに見ていただけるよう情報発信を引き続き強化したい」と、本学の魅力をアピールした。