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情報コミュニケーション学部・内藤ゼミの学生が南房総市の魅力を発信する「10人の物語」を作成

学生と関係者の間では立場を超えた意見交換が行われた

情報コミュニケーション学部・内藤まりこゼミでは、2年生15人が「『シェア』で読み解く個人と社会—分有・共有の物語学」をテーマに、地域と繋がり、生活する人の生き様を物語で描くという画期的な調査を実施。今年6月の実地調査合宿において、千葉県南房総市にゆかりのある10人にインタビューをし、それぞれの物語を執筆。地域の魅力を発信する新たなツールを生み出すことに成功した。

8月11日には、その研究成果発表会「南房総×物語—物語が描き出す新たなローカルの実像—」を学生自ら企画し、HAPON新宿(新宿区)で開催した。インタビュー対象者、南房総市役所の職員、物語研究の専門家など関係者を招いて、立場を超えたさまざまな意見交換が行われた。参加者の間では、物語の主人公となったインタビュー対象者の方からの感想や執筆者の感情をシェアしただけでなく、これら10編の物語が「地方にいる“人”の魅力」を写していることから、今後地域の魅力を伝える材料としてどのように活かせるのか、具体策についても検討された。

参加者からは「南房総を舞台にした群像劇を見ているようだった」「読んだだけで南房総について知ることが出来るし、行ってみたくなる」といった感想が聞かれた。

学生の紡ぎ出した10編の物語は、今後クラウドファンディングを用いて資金を募り、本格的な冊子に仕立て上げる予定。来年度以降も南房総市の魅力を伝えていくようなゼミナール活動の展開が期待される。

(情報コミュニケーション学部2年・大下 由佳)

情報コミュニケーション学部と南房総市

内藤ゼミの取り組みが契機となり、今年4月に「教育事業に係る連携・協力に関する協定」を締結。互いの持つ知見、技術、情報、資源等を活用した連携事業を通じて、同学部における高度情報社会で活躍する創造的な人材育成および、南房総市の魅力を外部へ発信することを目的としている。