Go Forward

未来サポーター募金に寄せて

川井 章江(1986年 政治経済学部卒)

卒業して今年で30年になる。思えば社会人になって行き詰った時、落ち込んだ時、迷った時、なぜか大学に足が向いたっけ。ただ学校の周りをぷらぷらと歩くだけのことなのだが、いつの間にか心が軽くなり力が湧いてくるような気になれたものだ。

学生時代の恩師、校友と過ごした日々はいまだ色あせることはない。偶然にせよ誰かに会ったことで人生が大きく変わることがある。学問だけではなく人としての生き方も背中で教えて下さった吉田忠雄先生。感謝してもしきれない恩師である。

先日、久しぶりに吉田ゼミの仲間と集う機会があった。それぞれがそれぞれの道で成功しているのに偉ぶったところが全くない。そう、昔からそうなのだ。あくまで自然体、肩の力が抜けていて気持ちがいいくらいにおおらかなのだ。別れ際「次に集まる時は先生のお墓参りに行こうよ。」と誰からともなく声が上がる。少々口は悪いが、情に厚い素敵な面々である。

この頃ますます、経済、スポーツ、テレビ、音楽、文学、法曹とさまざまな分野で明 大出身者の方々が活躍されている。明大出身と伺うだけで親しみもわくし、無条件に応援したくなるし、その活躍が嬉しくて仕方がない。

明治大学という懐の大きな港に立ち寄る縁を持てたことで、私はかけがえのない心の糧を得ることができた。恩返しというにはあまりにもささやかですが、ほんの少しでもお役にたてれば幸いです。

全てのことにありがとうの想いを込めて。