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本で熊本地震復興支援——益城町の中学校へ図書を寄贈

明治大学図書館と学生ボランティア団体「Meiji Book Avenue」は、熊本地震による水漏れの影響で蔵書の3分の1を失った益城町立木山中学校に対し、学生・教職員から集めた書籍236冊を寄贈した。この活動に取り組んだ学生からの寄稿文を以下に掲載する。

明大の学生団体が本で熊本支援!

木山中学校からの御礼状を手にするMBAのメンバーたち

朝、目を覚ますと、あるメンバーから一通のLINEメッセージが届いていた。

「我々で、熊本支援できませんかね?」この一言が、プロジェクトの端緒である。

我々、Meiji Book Avenue(MBA)では、今年7月18日から8月5日までの期間、4月に発生した熊本地震への支援活動として、熊本支援プロジェクトを実施した。

その内容は、震災の影響で、蔵書の約300冊が破棄となった熊本県益城町立木山中学校へ向けた、書籍の寄贈である。明治大学の教職員、そして学生から約300冊の書籍を集め、選定。その結果、236冊の書籍をメッセージカードと共に寄贈した。

一人の九州出身のメンバーの熱意ある一言は、MBAメンバーの心を動かし、父母会、学生支援事務室(ボランティアセンター)、そして図書館職員の皆さんへ働きかけると、その熱意は大学の各部署へ瞬く間に伝播した。発案から2週間という異例のスピードで企画がまとまり、本の収集が始まった。

後日、木山中学校から御礼状が届いた。そこには、感謝の言葉と共に、頓挫した復旧活動の現状が記されていた。MBAメンバーの活動が実を結んだ瞬間であったと同時に、改めて現実を見つめ直す機会でもあった。

我々の活動は、ほんの些細な支援活動かもしれない。しかし、この活動が実を結ぶまでの道のりに、計り知れない可能性を見出せはしないだろうか。教職員、父母会、学生の熱意ある連帯により、さらなる継続的な支援活動が行われるべきである。

(MBA代表 文学部4年 小林 直弘)

Meiji Book Avenue(MBA)

明治大学図書館を主体として、読書の普及活動を進める学生ボランティア団体。主な活動として、「MY本棚」の作成やビブリオバトル、『こころ』、『罪と罰』などのさまざまな作品の読書会を開催している。