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校友の星野仙一氏、故・郷司裕氏が野球殿堂入り—明大関係者からの選出は23人に

恩師、島岡吉郎氏のレリーフとともに 殿堂入り通知書を受け取った星野氏(左から2番目)と、郷司氏の次男・信之氏(右から2番目)

2017年の野球殿堂入り記者発表が1月16日、公益財団法人野球殿堂博物館(東京都文京区)で行われ、競技者表彰のエキスパート部門で星野仙一氏(1969年政経卒)、特別表彰で故・郷司裕氏(1954年商卒)が選出された。今回の選出で明治大学関係者の殿堂入りは通算23人となった。

星野氏は明治大学入学後、体育会硬式野球部のエースとして東京六大学野球などで活躍。1968年にドラフト1位で中日に入団後は、闘志あふれる投球で74年のリーグ優勝に大きく貢献し沢村賞を受賞した。現役引退後は、中日の監督として、88年、99年と2度のリーグ優勝。2003年には阪神でリーグ優勝に輝き、13年には創設9年目の楽天を初の日本一に導いた。

郷司氏は明治高校在学中に、当時高校野球部の監督だった島岡吉郎氏から審判員になることを勧められ、以後、高校、大学、社会人野球において多くの試合で審判を務めた。1964年から全国高等学校野球選手権大会の審判員となり、春・夏の甲子園で計31回決勝戦の審判員を務めるなど、アマチュア野球の発展に貢献した。

多くの報道関係者らが集まった記者発表では、同博物館の熊﨑勝彦理事長(日本プロ野球組織コミッショナー、1965年法卒)から星野氏と、郷司氏の次男・信之氏に殿堂入り通知書が授与された。星野氏は「率いた3球団とも最下位のチームだったが、選手たちのおかげで優勝することができた。少年野球からプロ野球まで野球界が一丸となっていくことを後押ししたい」と話し、信之氏は「全国の野球を愛してやまないファンの方々のおかげで今回殿堂入りすることができた。きっと父も天国で喜んでいる」と語った。

野球殿堂

日本野球の発展に大きく貢献した人の功績を永久にたたえ、顕彰するため1959年に創設。競技者表彰と特別表彰があり、殿堂入りすると、表彰レリーフ(ブロンズ製胸像額)が野球殿堂博物館内の殿堂ホールに飾られる。