記念すべき『明治大学広報』創刊号の1面。かつてはモノクロ・縦書きのスタイルだった
おめでとうではなく、ありがとう、と申し上げたい。700号の重みを誰よりも感じる校友の一人だからである。実は1、9月号を卒業生54万人超のうち住所の分かる34万人もの方々に送り続けてくれている。おかげで紙面から母校の温もりが伝わってくる。天下にとどろく母校愛の源は日本一の校歌にあるといわれるが、本紙の存在感も勝るとも劣らない。「オーオー、明治大学広報!」とエールを送りたい。
そもそも校友という名称は本学が創立翌年の1882(明治15)年、第一回卒業生に贈るために創案したものだ。今では辞書に堂々と「同じ学校で学んだ友」と記されている。しかし、先覚によれば、校にはさらに「報いる」という語意もあり、「共に学んだ校に恩返ししてくれる友」を期待して命名したともいう。母校から届くニュース記事には強い絆を求めるメッセージが込められている。ぜひともおこたえいただければ幸いだ。
本紙編集委員 斎藤 柳光(校友会副会長・広報委員長)