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世界遺産の富岡製糸場で「ポラック展」が開幕

開幕を祝しテープカットする関係者たち

明治大学と群馬県富岡市が共催する企画展「明治大学クリスチャン・ポラック コレクション展—資料が語る富岡製糸場の日仏交流史—」(1月14日~2月12日)のオープニングセレモニーおよび内覧会が1月13日、富岡製糸場東置繭所において開催された。

初めに、主催者である富岡市の岩井賢太郎市長からこの展示会について、2016年3月に締結した「富岡市と明治大学の相互協力に関する基本協定」に基づき開催されるものであることが紹介され、謝意が述べられた。続いて、共催者として、矢ケ崎淳子社会連携機構副機構長(法学部教授)が、「この試みが全国有数の『絹の国』群馬と明治大学との連携を強固なものとする契機としたい」とあいさつした。

式典では開幕を祝うテープカットの後、日仏交流史研究家で今回の展示資料を収集した政治経済学部兼任講師のクリスチャン・ポラック氏が関係者約50人に対し、群馬県内では初公開となる同製糸場の関係資料を説明した。

この展示は、同氏が長年にわたり収集した、日本とフランスとの交流の歩みを振り返る内容となっており、「ポラック コレクション」は、わが国の明治期近代化を担った製糸業と鉄鋼業にかかわる資料群として注目されている。同コレクションは、この貴重な文化資源を広く教育・研究へ活用すべく、明治大学創立130周年(2011年)に際し、本学へ移管されており、それは、本学がフランス法学を学んだ若き3人の青年法律家によって創立された歴史との縁によるものである。

今回は、所蔵資料のうち、2014年6月に世界遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」をキーワードとした、日仏交流と深いつながりのある絹関連の書籍・写真・ポスターをはじめ外国向けの生糸商標等、絹産業の海外との技術交流や技術改良を未来に伝える上でも極めて貴重な197点が展示されている。
(社会連携事務室)