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ズームアップ 第563回「1年目の快挙」

スキー部(アルペン部門) 仲俣 一樹



アルペン部門待望の入賞者だ。来年こそは、来年こそはと言い続けて7年目。大回転10位入賞で明大スキー部・アルペン部門の勝てない歴史を断ち切ったのは、仲俣一樹(文1=北部)だった。

積み重ねた努力が実った。長野県の国体強化選手に選ばれるなど実力はあった仲俣だが、全国の舞台ではあまり入賞できず伸び悩んでいた。大会に次ぐ大会で練習に身が入らない時期が続いた高校時代。今年こそはとインカレに照準を合わせ、出場大会数を絞った。荒れた天候の中でもしっかりとタイムを出せるように、厳しい環境で練習を繰り返した。そして迎えたインカレ2日目の大回転。雪吹の中、最大限の能力を発揮し、1本目で89人中4番目となるタイムをたたき出した。2本目を終え、結果は10位入賞。明大7年ぶりの入賞となり、「うれしい」と素直にほほ笑んだ。

見据えるのは総合優勝だ。インカレ全種目の結果から各校の順位が決まり、明大は3年連続の4位となった。近年コンバインドで成績を残している明大。今年は仲俣と同じ1年生の永峯寿樹(政経1=飯山北)がジャンプとコンバインドでの2冠を達成し、大量ポイント獲得でチームに貢献した。ポイント獲得にコンバインド陣を頼る部分が大きい。それでも仲俣は「僕が4年生になるころには『コンバインドの明治』を『アルペンの明治』と言われるようにしたい」と飛躍を誓った。
(なかまた・かずき 文1 北部 175cm・70kg)

文・写真/日野 空斗(情コミ1)