2025年02月04日
講演は「日本におけるドイツ民法及び民事訴訟法の継受」をテーマに、中山幸二法科大学院教授が通訳を務めた。プリュッティング教授は、法の継受が言語・文化的に近い国同士で繰り返されてきた歴史的背景を振り返りながら、各国がどのように近代法を形成していったかについて、中世ヨーロッパにおけるローマ法を例に解説。日本については、近代日本の民法におけるフランス法とドイツ法の争い“法典論争”に触れ、「自己の文化的遺産を守るとともに、時代の挑戦を受け入れた」と、大きな歴史の転換点となった当時の日本を評価した。このほかにも、日独の歴史をひもときながらさまざまな視点から法の継受について論じられ、国内外の研究者約40人が熱心に聴講した。
当日は、和独・独和法律用語辞典の著者であるベルント・ゲッツェ氏が訪れるなど、会場を移して行われた終了後の懇親会では、至る所で研究者同士の交流が行われた。
当日は、和独・独和法律用語辞典の著者であるベルント・ゲッツェ氏が訪れるなど、会場を移して行われた終了後の懇親会では、至る所で研究者同士の交流が行われた。