Go Forward

「ジャパン・ハウス サンパウロ」にマンガ200冊を寄贈

“クールジャパン”発信の一助に

展示されたマンガを手に取る来場者 公開初日のジャパン・ハウス サンパウロ。入場待ちがでるほどの盛況ぶり

明治大学はこのほど、外務省が戦略的に“オールジャパン”を発信するための拠点としてブラジルに設置した「ジャパン・ハウス サンパウロ(JAPAN HOUSE Sao Paulo=JHSP)」に、マンガ200冊を寄贈した。

これは、ブラジルとの文化交流をさらに促進し、本学の教育・研究の振興と国際連携の推進に資することが目的。寄贈したマンガは「明治大学が選ぶ『現代日本マンガアンソロジー』」としてマンガの多様性を示すことをコンセプトに、米沢嘉博記念図書館の蔵書から選書されたもの。JHSP入口奥のマルチメディアスペースに展示され、誰でも閲覧できるようになっている。

JHSPの一般公開前日となった5月5日の記者発表では、土屋恵一郎学長からのビデオメッセージが紹介され、小林正美副学長(総合政策担当)が現地のテレビ局や新聞社から取材を受けるなど、大いに注目された。今後は、マンガを通じたワークショップや討論会、プレゼンテーションなどの各種イベントを通して、教育・研究活動を実施していく予定。また、JHSP以外にも、ブラジル国内の協定校(サンパウロ大学、FAAP大学、リオブランコ大学)、ブラジル日本文化福祉協会および日伯文化連盟へもマンガを寄贈するための準備を進めている。

本学はこれまでにも、北京大学にマンガを寄贈するなど、マンガを通じて国際的な文化・学術交流を実施してきた。また近年、海外協定校との学生交流を中心にラテンアメリカ地域での活動を拡大しており、こうした取り組みを契機として、日本文化・日本語を継続的に発信し、日本への造詣を深め、将来日本との懸け橋となりうる人材の輩出に繋げていく。