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新しい教育のあり方を探る「共創教育サロン」

土屋学長がラーニング・コモンズ構想をテーマに講演

土屋学長による講演。中継先を含め約100人が参加した

明治大学における新しい教育のあり方を模索することを目指し、教育に関わる学内外のあらゆる人が集ってオープンに議論することを目的とした「共創教育サロン」が5月25日、駿河台キャンパス・12号館2054教室(New Education Laboratory=NEL)で開催された。第1回目となる今回は、土屋恵一郎学長の講演とワークショップの2部構成で行われ、和泉・生田・中野キャンパスに同時中継された。

「ラーニング・コモンズと大学構想」と題した講演の中で土屋学長は、学生自身が主体的に問題点を発見しながら解を導き出す能動的学修=アクティブ・ラーニングについて、「服従の教育から脱却し、学生自身の欲求に基づいた教育こそが本来のあるべき姿。明治大学の教育理念にも通じる」と、創立者・岸本辰雄の言葉を引用しながら説明した。

このほか、昨年視察したシンガポール南洋工科大学のアクティブ・ラーニング棟で実践される最先端の教育施設のコンセプト、電子書籍を用いた学生参加型のテキストの実現、権威主義的で固定化された教育からの離脱など、自らのアイデアを次々に披露。その上で、「人々がつながる空間と自分一人に立ち返る空間の合流点、それが大学。変化を恐れず、明治大学が教育のフロンティアを切り拓いていきたい」と締めくくった。

講演後には、質疑応答や参加者同士の情報交換が活発に行われるなど、同サロンが、新たな発想やさまざまなネットワークを生む機会を創出。今後も定期的に開催を予定している。