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第3回「MJIIT同窓会 in 日本」を開催

日本とマレーシアの友好の懸け橋



日本とマレーシアの政府間合意により設立された高等教育機関「マレーシア日本国際工科院(MJIIT)」に留学した学生や日本人教員をはじめとする関係者が一堂に会する「MJIIT同窓会 in 日本」の第3回総会・懇親会が5月18日、駿河台キャンパス・アカデミーコモンで開催された。土屋恵一郎学長、東京都市大学の三木千壽学長、国際協力機構(JICA)の鈴木規子理事をはじめ、関係者ら約40人が出席し交流を深めた。

日本式工学教育を行うMJIITは2011年9月、アジアをリードする人材の育成を掲げ、マレーシア工科大学(UTM)のクアラルンプール・キャンパス内に開校。本学を含む日本の27大学と2研究機関がコンソーシアムを構成し、外務省、文科省、JICAがその運営に協力している。

そうした関係者の交流やMJIITに留学する学生のサポートなどを目的に2014年10月、「MJIIT 同窓会 in 日本」が発足。元駐マレーシア大使の堀江正彦学長特任補佐がUTMの特任教授を務めていることなどから、第1回より本学のUTMサテライト・オフィスでの開催が恒例となっている。

懇親会の冒頭、木下智見同窓会会長に続いてあいさつに立った土屋学長は、本学とUTMとの国際交流の歩みや、マレーシアの歴代3首相への明治大学名誉博士号の授与などの深い関係に言及するとともに、昨年、世界展開力強化事業として採択されたCLMVプロジェクトに関連して、「本学とASEAN地域の大学との関係の深化をも念頭に、引き続き明治大学とUTM/MJIITとの連携強化に期待したい」と述べた。

ローム・ワコー(株)吉岡洋介名誉会長の寄付による奨学金制度を利用して、明治大学からMJIITに留学した学生は、今年9月から長期留学する理工学部生を含め、10人になる。すでにそのうち4人が就職し実社会で活躍している。毎年MJIITへの留学希望者が増加していることは、本学の理工学部の国際化にもつながっている。

懇親会では、芝浦工大生2人によるMJIIT留学体験談や、明大出身のMJIIT留学経験者で企業の第一線で活躍している卒業生2人からの近況報告、日本企業に就職したマレーシア人MJIIT卒業生2人の体験談、さらにはMJIITで教鞭を取った日本人教員の経験談が披露され、出席者の間でMJIITが大きく育って来ていることを実感する良い機会となった。