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スケート界に尽力、校友・鈴木惠一氏に「明治大学特別功労賞」を贈呈

現役時代“コーナーの魔術師”と称された鈴木氏

明治大学は6月21日、明大スケート部監督で日本スケート連盟特任相談役の鈴木惠一氏(1966年政治経済学部卒業)に対し、「明治大学特別功労賞」を贈呈した。

これは、同氏がスピードスケート競技者として1972年札幌冬季五輪選手団主将および選手宣誓をはじめ五輪出場3回、世界記録樹立3回など輝かしい功績を挙げるとともに、明大スケート部や日本代表監督など指導者としても多数のグローバル人材を輩出してきたことが、本学の名声を高めることに貢献したと認められたもの。贈呈式は、駿河台キャンパス・リバティタワー23階の岸本辰雄ホールで挙行され、大学役員・役職者、体育会監督・コーチら多数関係者が見守る中、土屋恵一郎学長から鈴木氏へ、賞状と記念メダルが授与された。

土屋学長は祝辞として「鈴木監督の大きな功績は、明治大学はもちろん日本全体の栄誉。これからも強いチーム、アスリートの育成に尽力いただきたい」とあいさつ。柳谷孝理事長は、「五輪憲章は『スポーツを文化と教育と融合させる』とうたっており、鈴木監督はそれを体現されている。今後も日本そして世界のスケート界のために活躍を」と激励した。

受賞のあいさつに立った鈴木氏は、関係者へ謝辞を述べるとともに、「『負けるのではないか』という恐怖心を打ち消すために、日々厳しい練習を続け、気持ちの上で常にハングリー精神を持ってきた」と、明大在学中から世界と戦い、ライバルたちと競ってきたエピソードを紹介。また、指導者として、「自分が勝つためのトレーニングをしなさいと選手には言っている。2位ではダメ、金メダルでないと意味がない」と、これまでの経験を伝えながら強い信念を持って後進の育成に励んでいる現状を踏まえ、「今後もスケート界をリードしていきたい」と意気込みを語った。

明治大学特別功労賞

明治大学の学生、教職員、校友(OB・OG)らの中で、学術・文化・スポーツなどの分野において顕著な功績を挙げ、明治大学の教育・研究の振興・発展に寄与したと認められる個人や団体に対し贈られる。これまでに、阿久悠氏や星野仙一氏、北野武氏らに贈呈。鈴木氏は31人目の受賞者となった。

明治大学特別功労賞 歴代受賞者一覧 (敬称略・理事会承認順)

  氏名・団体 職業・功績 発行年月日
姿  節雄 体育会柔道部師範 1992.7.6
外山 浩爾 グリークラブ専任指揮者 1992.7.4
明治大学マンドリン倶楽部 創部70周年 1992.11.22
小川 直也 バルセロナ五輪における成績(柔道) 1993.3.26
吉田 秀彦 バルセロナ五輪における成績(柔道) 1993.3.26
坂口 裕之 バルセロナ五輪における成績(野球) 1993.3.26
三輪 隆 バルセロナ五輪における成績(野球) 1993.3.26
三谷 統一郎 ヒマラヤ・ナムチャバルワ峰初登頂 1993.4.7
山本 篤 ヒマラヤ・ナムチャバルワ峰初登頂 1993.4.7
10 佐野 哲也 南極点に徒歩到達 1993.4.7
11 藤原 智美 第107回芥川賞受賞 1993.4.7
12 松井 康成 重要無形文化財(人間国宝)の認定 1994.4.7
13 園田 隆二 第18回世界柔道選手権優勝 1994.3.26
14 西方 仁也 リレハンメル五輪における成績(スキージャンプ) 1994.4.7
15 本庄 克二 俳優(芸名:東野英治郎) 1995.3.26
16 田向 正健 脚本家 1995.4.7
17 孫 基禎 ベルリン五輪マラソン優勝 1995.6.10
18 森島 健男 剣道部師範 1995.10.7
19 藤原 雄 陶芸家(人間国宝) 1997.3.26
20 深田 公之 作詞家・作家(芸名:阿久悠) 1998.3.26
21 星野 仙一 プロ野球選手・監督 2004.3.26
22 北野 武 映画監督・俳優・タレント 2004.9.7
23 石津 謙介 服飾デザイナー・評論家 2005.6.26
24 岡本 喜八 映画監督 2005.10.25
25 倉橋 由美子 作家・翻訳家 2006.6.16
26 唐 十郎 俳優・作家・演出家 2006.11.24
27 宇崎 竜童 歌手・作曲家・俳優 2008.10.19
28 阿木 燿子 作詞家・作家・女優 2008.10.19
29 佐々 木則夫 なでしこジャパン監督(サッカー日本女子代表) 2011.7.27
30 秋山 里奈 ロンドンパラリンピックにおける成績(水泳) 2013.3.26