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明大びと「『交通事故0社会』の実現を目指して」株式会社SUBARU 商品企画本部プロジェクトゼネラルマネージャー

井上 正彦さん(1990年工学部卒業)





2017年4月、富士重工業から社名を変更した「SUBARU(スバル)」は、直後にグローバル展開される人気の車種・新型「SUBARU XV」を発表した。その開発責任者として、車体やパーツなどさまざまな部門の代表者が集結する総勢100人のチームをまとめている。

国内外のニーズを取り入れながら全体のコストを管理し、開発・販売するという開発責任者の役割の一方で、「安全性とデザインの両方を追求し、ガラス周りの縁取り部分をコンマ5ミリ削るか削らないかで役員と議論した」とエンジニアとしての一面も垣間見せる。

工学部(現・理工学部)を卒業後、富士重工業に入社。配属されたのは、エアバッグを開発する4人だけの部署だった。当時は、エアバッグが初めて車に搭載されるかどうかという時期。右も左もわからない新人だったが、トライ&エラーを繰り返しながら開発に挑戦する日々を過ごした。

“安心と愉しさ”を標榜するスバルは、「アイサイト」など独自の安全技術を確立し、衝突安全性能評価で最高評価を得るなど、業界をリードする。高齢化社会を迎え、アクセルとブレーキの踏み間違いなどによる悲しい事故も報道されているが、そこを技術で補うことで『交通事故0、死亡事故0』の社会を実現できると信じている。

10年後、20年後を見据え、今日も安心安全な車の開発にあたっている。

<井上さんのインタビューは、広報誌「明治」第75号(2017年7月15日発行)に掲載しています>