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法学部 Law in Japan Program 2017

過去最高の21カ国51人の留学生が明大で日本の法制度を学ぶ

フィールドトリップで訪れた国会議事堂 プログラムを振り返る映像を楽しむ参加者

法学部は7月3日~14日、日本の法と法制度について英語で学ぶ外国人向け夏期短期留学プログラム「Law in Japan Program」を開講した。

参加対象は、海外の18歳以上の大学生・大学院生で、法律知識は不問。法学部の学部間協定校であるフィリピンのデ・ラ・サール大学の学生をはじめ、9カ国から、法律や日本語・日本文化を専攻する29人が参加した。例年、アジア諸国からの参加者が増加傾向にある中、今年はスウェーデン、ノルウェー、モロッコなどから初の参加者を迎えた。

本プログラムは、26時間の講義と12時間のフィールドトリップで構成されており、講義では、憲法、司法制度、民事法、家族法、知的財産法、租税法、国際法、競争法、労働法、法曹制度、法とITなど多彩な分野を幅広く取り上げ、参加者は各々に母国と日本の法制度を比較しながら意見を交わした。また、フィールドトリップでは、法律事務所、特許庁、知的財産高等裁判所、横浜刑務所、衆議院法制局などを訪問。講義で学んだ知識をより具体化することで理解を深めた。

最終日には、修了証授与式およびフェアウェルパーティーが行われ、参加者、授業担当講師、期間中プログラムサポーターを務めた法学部生が、2週間のプログラムの成果や思い出を語り合った。

スウェーデン・ストックホルム大の学生は「大学で法律を専攻しているため、夏休みを利用し短期間で法律が学べる海外の大学を探していた。インターネットで明治大学のプログラムを見つけ、今回学ぶ機会を得た」と参加の経緯を話した。香港大のロースクールに通う学生は「海外の刑務所に行くチャンスはめったにない。横浜刑務所の訪問は貴重な経験となった」と振り返った。

なお、本プログラムは一般参加者向けとしては例年1回の実施だったが、参加申込者が増加傾向にあることから、9年目となる今年は2回の機会を設け、セッション2(大卒以上の社会人も参加可能)を7月28日~8月9日に開講。セッション2では、法学部の学部間協定校である南京師範大学、サンパウロ大学の学生をはじめ、アルゼンチン、カザフスタン、バングラデシュ(いずれの国も参加は初)、イタリア、スイス、ポーランドなどからの参加者22人と本学法学部生10人が受講している。