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野菜園芸学研究室・参加型イベントセミナー「新しい農業のカタチ」を開催

~学生の研究成果が生産現場へ~

ソバージュ栽培で収穫されたミニトマトをPRする学生 学生の研究成果が生産者に届けられた

農学部農学科野菜園芸学研究室(元木悟准教授)は8月2日、生田キャンパスにて、見て、聞いて、触って、食べられる来場者参加型イベントセミナー「新しい農業のカタチ(明治大学フィールドデーSUMMER2017)」を開催した。これは、パイオニアエコサイエンス(株)との産学連携の取り組みとなっており、今回で8回目。北海道から九州まで全国各地の農業関係者や、マスコミ・報道関係者ら合わせて約250人が参加するなど、野菜園芸学研究室の研究成果が生産現場へと還元される非常に重要な機会となっている。

今回はメインイベントとして、今年で5年目となるトマトのフィールドデーを実施。圃場で行われているソバージュ栽培の視察と、これまでの研究成果の集大成となる “ソバージュ栽培完全マニュアル”を発表した。軽作業で収益性が高いものの労働時間が多いミニトマトの栽培において、従来困難とされていた露地での省力的な栽培法(ソバージュ栽培)を用いることで、成長解析や品種特性を解明。最大収量となる栽培技術を全国的に普及させる第一歩となった。

イベントではこのほかにも、アスパラガスの「採りっきり栽培」やスイートコーンの鮮度保持、ミニニンジンのマーケティング調査などについて、学生が農業関係者に研究成果を発表した。同研究室の山永祥子さん(農3)は、「現場にいる生産者の方々とコミュニケーションをとることで、研究はより深まっていくものだと感じた。これからもこうしたセミナーを実施していきたい」と、大盛況となったセミナーを振り返った。