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世界の中の明治大学として進む 学長 土屋 恵一郎

学長 土屋 恵一郎

おはようございます。いま、理事長や校友会長がお話しになりましたが、校友会は、国内だけではなく海外にもあります。「紫紺会」という名前で活動しており、19の「紫紺会」があります。私も、この一年でいくつかの国々を訪問しましたが、マニラとニューヨークにて校友の皆さんとお会いしました。マニラには「マニラ紫紺会」があり、ニューヨークには「ニューヨーク紫紺会」があります。それぞれ私を歓迎してくださって、多忙な中、十数人の方が集まってくださいました。海外においても明治大学とのつながりを強くしようという意志がとても感じられて、頼もしく思いましたし、大変有意義な時間を過ごすことができました。

ニューヨークでは、本学名誉博士であるアントニオ・グテーレス国連事務総長を表敬訪問しました。20分間でしたが、20分間というのは異例なぐらい長いそうです。その中で、本学が実施している難民入試の現状等を伝え、事務総長からは明治大学が先頭に立ち、日本での難民入試をさらに広げて欲しいとの言葉をいただきました。その時に撮影した写真はホームページに掲載されていますので、見ていただいた方もいるかと思いますが、私の人生の中ではベストショットでした。この写真は、国連から使用の許諾も得ていますので、さまざまな場面で活用したいと考えています。

さて、明治大学は、今後さらに女子教育と国際化に力を入れる必要があります。本学はこれまでも女子教育に力を入れてきました。日本初の女性弁護士と女性裁判官は本学出身です。今では文学部、農学部、情報コミュニケーション学部の半数は女子学生ですし、国際日本学部の約65%は女子学生です。ただし、この状況がいつまでも続くとは限りません。女子学生に今以上に志願してもらうためにも中野キャンパス2期工事や、生田キャンパスの環境改善等を行わなくてはなりません。また、国際化においては、先行する他大学と比べるとまだまだ遅れをとっています。教育・研究のさらなる発展のためにも皆さんに支えてもらわなくてはいけないのです。ぜひ、国に頼らない大学財政を実現させるためにも寄付のご協力をお願いできれば幸いです。

今日は、台湾と韓国の支部長の方も来ておりますが、これからますます海外の紫紺会、校友会との連携を深めて、さらに世界の中の明治大学として進んでいけるように、皆さんにご協力をお願いしたいと思います。

本日は、誠におめでとうございました。