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「秋季卒業式」を挙行

279人が母校を巣立つ

土屋学長から学位記を受け取るチョウさん

明治大学は9月19日、2017年度「秋季卒業式」を駿河台キャンパス・リバティホールで挙行した。式典には土屋恵一郎学長や柳谷孝理事長、向殿政男校友会長、各学部長らが出席し、卒業生279人(学部201人、大学院78人)の新たな門出を祝った。

式典では冒頭、卒業生を代表して国際日本学部のチョウ・インロクさんと大学院農学研究科の山本将さんに、土屋学長からそれぞれ学位記が授与された。

土屋学長は告辞の中で、「自分の物語を作るために、他の人にはない時間を持つことができた。その経験は必ず君たちを強くしてくれたはず」と9月に卒業する意義に触れながら激励。さらに、サン=テグジュペリの『星の王子さま』や能楽を作った世阿弥の言葉を引用しながら、社会において多様な価値観を理解するための“心の眼”の重要性について訴えかけた上で、「明治大学はいつも君たちの場所。社会への出発の場所でもあり、羽を休めに帰ってくる場所でもある。君たちの人生に幸あれ」と前途を祝し、締めくくった。

続いて祝辞に立った柳谷理事長は、技術革新とグローバル化の進展により変化が激しい社会情勢の中においても、「建学の精神の下、“個”を磨いた日々がこれからの成長の原動力になる」「挑戦をあきらめず、強い信念と勇気をもって“前へ”踏み出してほしい」と力強いエールを送った。向殿校友会長は「自己を確立し、他人を尊重しながら自分の道を切り拓いてほしい。そして、世界中で活躍する54万人の校友とともに、社会に貢献し、母校を支えて」と呼びかけた。

答辞に登壇した卒業生代表のチョウさんは、留学生として戸惑いながらも、かけがえのない友人を得ながら学んだ明治大学での4年間を振り返り、「国際日本学部で学んだことは、グローバルな世界で必要なこと。常に自分と相手の異同を理解し、平和をもたらし、友好の橋を世界に架けていきたい」と日本語と英語を交えながら、今後の意気込みと感謝の思いをつづった。

最後は、混声合唱団とともに、参加者全員で校歌を3番まで斉唱。卒業生たちは思いを新たに、母校を後にした。