Go Forward

今年の夏は、お盆前後に10日ちょっと自宅に滞在できたほかは、大半を海外で過ごすこととなった。

ここ数年、冬休み、春休み、GW、そして、夏休みと授業に支障のない時期に海外出張に出ることが増えてきたが、今回の夏休みは、海外から戻り、数日して出かける、というのをくり返していたら、9月中旬になってしまった。

もう秋学期が始まる時期である…。自ら率先してやっているのでボヤいても仕方がないが、これが「大学の国際化」の現実でもある。

さて、東京とアジアの都市を行き来していると、まるでタイムマシンに乗っているような錯覚に見まわれる時がある。

シンガポールや香港は、高層ビルが林立しSF映画の近未来都市のような風である。一方で、ホーチミンやプノンペンでは都市づくりへの活力がみなぎり、子供の頃に体験した高度成長期の東京のようだ。また、ビエンチャンのように、のどかで遠い過去に戻ったような街もある。

グローバル化の波が押し寄せる中、都市が発展していく異なる位相を、このように往来して体験できるのは興味深い。学生たちにも、フィールドに出て経験から学びを深めてほしいと思う。