Go Forward

地域連携推進センター 創立者出身地など4地域で学生派遣プログラムを実施

牧野市長はじめ関係者の前での中間報告会(鯖江市) 牧野市長はじめ関係者の前での中間報告会(鯖江市)ゴールの岸本辰雄胸像前で記念撮影(鳥取市) ゴールの岸本辰雄胸像前で記念撮影(鳥取市)

地域連携推進センターが毎夏恒例の学生派遣プログラムを8月から9月にかけて実施。3人の創立者出身地である鳥取県鳥取市、山形県天童市、福井県鯖江市に加え、長野県野沢温泉村へ総勢33人の学生を派遣した。

岸本辰雄の出身地・鳥取県鳥取市のプログラムでは、「創立者出身地への旅~明治大学と鳥取を繋ぐ道~」がテーマ。参加者は岸本辰雄の上京ルートとされる道のりを、飛行機や新幹線を使わず、在来線と路線バス、徒歩のみで東京からたどり、ゴールの鳥取市・岸本辰雄胸像前を目指した。道中では、地域住民や観光客に「岸本辰雄の認知度調査」を行うなど、学生ならではの視点から鳥取の魅力を探り、発信した。

宮城浩蔵の出身地・山形県天童市では「食の都・天童市のふるさと納税と果樹産業の魅力を学ぶ」がテーマ。フルーツや米、畜産物や地酒などの特産物を返礼品として、地域の特色を生かしたふるさと納税制度を展開している天童市において、市役所の担当課職員や返礼品提供事業者から現場の生の声を聴いた。また、現地体験の後半は、ふるさと納税の返礼品としても多くの割合を占める天童市の果樹産業を学ぶため、観光果樹園として多角的な事業を展開している「王将果樹園」にて就農体験を行った。

矢代操の出身地・福井県鯖江市では、参加者自らが現地体験のテーマを設定。「めがねのまち さばえ」を標榜する鯖江市の魅力を学び、広報戦略を提案する「伝統を身近に。鯖江の魅力を伝え隊」を共通テーマに、「鯖江ブランド創造プロジェクト」として、さまざまな観点からの提案を目指した。牧野百男市長も出席した現地体験最終日の中間報告会では、鯖江市の基幹産業である眼鏡産業に焦点を当て、スマートフォンでの自撮り撮影の画面に、疑似的に多様なデザイン・色の眼鏡フレームを装着させて比較し、自分に似合う一品を探せるアプリケーションの作成や、SNSなどを活用して海外へ市場を拡大していくことの提案があった。

これら3地域で行われた活動の成果は、10月22日に駿河台キャンパスで開催されるホームカミングデーにおいて、各自治体担当者や、一般の来場者の前で発表することを予定している。

一方、長野県野沢温泉村への学生派遣プログラムは、昨年度からの継続となる「野沢温泉物語~新商品の実現に向けて~」がテーマ。「野沢温泉物語」は村の資源を生かした地域ブランド商品で、現在は米や温泉肌水、焼酎など6商品が認定されており、参加者は、昨年度の提案を深化させ、あるいはその内容をふまえた新たな観点からの提案を目指した。成果報告会は、11月2日に野沢温泉村で実施され、村役場職員のほか、地域住民に広く公開される。
(社会連携事務室)