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司書課程履修学生が新地町で「図書館体験」



明治大学は新地町(福島県相馬郡)との間で、2012年1月に東日本大震災に関わる復興支援協定を結び、今年1月に2年間の協定更新を行った。この協定に基づき、2014年から毎年夏に新地町図書館へ本学の司書課程を履修する学生をボランティアとして派遣し、蔵書や除籍本の整理、新刊書の登録などの補助業務を図書館で行ってきた。

東日本大震災から6年半を経て、同町においても高台への住宅の移転、被災者向けの公営住宅の建設、沿岸部の整備など着実に復興が進んでいる。図書館での活動に関しても、街全体が復興から地域活性へと新たなステップを踏み出すのと呼応して、支援から司書課程履修学生に対する「図書館での実務体験」へとその性格が変わりつつある。

今年度参加した5人の学生は、「明治大学生が薦める本」のコーナー作りや「おすすめ本診断」をフローチャートで導くアイディアなどを新地町図書館に提供し、新地町図書館の司書の方々の指導の下、9月5日~7日まで3日間活動した。参加した学生は「普段利用する図書館を運営する側から体験でき、図書館のもうひとつの顔を見ることができた」など、貴重な機会に十分な手応えを感じていた。
(震災復興支援センター)