Go Forward

就職キャリア支援センター ベトナム・上海でキャリア形成プログラムを実施

グループで試行錯誤を重ね文具を販売した(ベトナム) 日中両国の学生目線でユニクロの販売戦略を立案(上海)

就職キャリア支援センターは9月3日~11日、「インターンシップ&グローバルキャリアプログラム in ベトナム」をベトナム・ホーチミンで実施した。

この海外インターンシップは、“ベトナムに未だ無い文具を販売せよ”というミッションに挑むというもの。多数の応募の中から選抜された明大生16人は、日本での3カ月にもわたる事前準備、現地での実地調査を経て、共同でプログラムに取り組んだ関西大学の学生16人と8グループに分かれ、現地における文房具の販売実績を競い合った。

経済成長が著しいベトナムでは、積極的な教育投資で「文具」市場が急激に拡大している。そうした背景の中、学生たちはショッピングセンターでの視察や現地スタッフへのヒアリング、さらにはホーチミン工科大学の学生の協力を得ながら販売戦略を立案。2日間にわたり行われた店舗販売では、「目玉商品が全く売れない」「売れないと思っていた商品が売れる」と想定とは違う消費者の行動に戸惑いながらも、対策を講じた。

このほかにも期間中は、明治大学サイゴン紫紺会(海外在住校友組織)との懇談や、多彩な分野で活躍する現地のビジネスパーソンとの交流会など、キャリアについての視野を広げ、自らの将来を考える機会が多数設けられた。


中国・上海では8月22日~28日の7日間、「グローバル企業体感プログラム in 上海」を開催。明大生15人が参加した。

同プログラムは、現地企業で働くビジネスパーソンによる講演や、資生堂やユニクロなどグローバル企業の視察、現地学生とのグループワークなどを通して、グローバルな「働き方」や「生き方」について学ぶことが目的。関西大学ほか3大学との合同プログラムとして行われた。

8月25日に行われた中国人学生とのフォーラムでは、まず、現地のユニクロを視察。その後、「ユニクロの店舗の売り上げをどのようにして2倍にするか」という課題に対し、日中の学生同士が議論を重ねながら、学生目線のアイデアを提案した。

〈今回のプログラムに参加した学生2人の体験記を以下に掲載する〉

ベトナム体験記

「気づき」にあふれた3カ月 文学部3年 三浦 耀

6月から、選考を経て集まったメンバーと、ベトナムに未だない文房具を売るために、本当にさまざまな経験を積んできたこの3カ月。マーケティングから始まり、大手文具メーカーのベトナム現地法人社長の前でのプレゼンなど、ほかではできない体験をしたことは間違いないでしょう。しかし私自身は、日々の話し合いの中にこそ最も有益な「気づき」があったと思います。年齢も考え方も違うチームメイトと一つの目標に向かって進むことには、思いもかけない苦労や辛さ、難しさがありました。その中で自分の伸ばすべきポイントや、自分では気づかなかった課題に気づくことができました。来る就職活動に備えるという意味だけでなく、これからの自分の人生に大きな影響を与えてくれたプログラムでした。

上海体験記

上海で学んだキャリア形成のきっかけ 政治経済学部3年 智井 大揮

「今、求められるグローバル人材」とは、語学に長けている人材ではなく、違いを理解した上で自ら考え、成長し続けることができる人材です。これはグローバルに限らず、日本国内でも人々の違いという面で同じく求められる人材だと私は考えます。今回のプログラムでは、多くの日系企業訪問、視察、ビジネスパーソンからの講演を通じて自分たちのキャリアを形成するきっかけをつかむことができました。また、現地学生との交流では、中国人学生の生の声を聞くことで、実生活での日本と中国の文化や習慣・価値観の違いを知ることができました。将来グローバルに働きたいと思っている人だけでなく、何かに挑戦したいと考えている人にもぜひお勧めしたいプログラムです。