明治大学シェイクスピアプロジェクト(MSP) 演出家がMSPを語る
横内氏(左)と青木氏がMSPを語る貴重な機会となった
明大生が壮大なシェイクスピア劇に挑む、明治大学シェイクスピアプロジェクト(MSP)のこれまでの歩みとその魅力に迫った書籍『明治大学シェイクスピアプロジェクト!』が明治大学出版会からこのたび発行されたことを記念し、トークイベント「学生たちとシェイクスピアをつくる」が10月13日、東京・下北沢の書店B&Bで行われた。
ゲストには、スーパー歌舞伎II「ワンピース」を演出した劇作家・演出家の横内謙介氏と、新作歌舞伎「極付印度伝『マハーバーラタ戦記』」の脚本を執筆した劇作家・演出家の青木豪氏。司会は井上優文学部准教授が務めた。
横内氏は2011~14年度、青木氏は2015年度よりMSPの監修を担当しており、トークの話題は、MSPの来歴からシェイクスピアの魅力などさまざま。「演劇は、人が集まらなければ始まらない。それがだんだんやりづらくなってきた今、大学がその場になることが必要」(横内氏)、「1年生のときに抜けなかった癖が、2年生になると自然に抜けているという子がいる。寝かせて熟成させる時間が大事」(青木氏)など、演出家ならではの視点で語られた。
質疑応答では、高校時代にMSPの公演を観たことをきっかけに明治大学に進学したという父母の方から、「演劇に打ち込んで粘り強さを身に付け、今は国家公務員として働いている」との発言が飛び出すなど、大いに盛り上がりを見せた。
第14回公演「トロイア戦争~トロイラスとクレシダ~」
11月10日~12日の3日間、駿河台キャンパス・アカデミーホールで開催します。