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黒耀石研究センター 国際ワークショップ2017を開催

ポスター発表で説明する大学院生 土屋学長のもとを訪れた海外研究者ら

長野県小県郡長和町に設置されている明治大学黒耀石研究センター(COLS:センター長=阿部芳郎文学部教授)は10月28日、国際ワークショップ2017「海洋酸素同位体ステージ2およびステージ1初頭の古環境と石材獲得:比較の展望」を駿河台キャンパス・アカデミーコモンで開催した。

その前日には、ワークショップの発表者として招へいしたオーストリア・インスブルック大学のディーター・シェーファー教授、同ステファノ・ベルトッラ博士、フィリピン大学のアルフレート・パヴリック教授が小野昭学長特任補佐らとともに土屋恵一郎学長を表敬訪問した。訪問では、これまでのCOLSとインスブルック大学との学術交流をもとに今回のワークショップを開催するに至った経緯や、ハンガリー国立博物館を交えた黒曜石を核とする今後の国際連携の拡充についても意見交換がなされた。

ワークショップではユーラシアの西と東での遺跡・石器研究、古環境研究について日本側研究者7人を含む10本の研究発表に加え、大学院生によるポスター発表もあり、先史時代のヒトと環境の相互作用について活発に議論が交わされた。一行はワークショップの翌々日に長和町を訪れ、COLSが発掘している広原(ひろっぱら)遺跡群と黒曜石原産地の巡検を行い、先史時代の石材開発について議論するよい機会となった。