小川氏がわかりやすく解説した
リバティアカデミーと地域産学連携研究センターは10月28日、オープン講座「元素誕生物語—新元素ニホニウムへの道」を生田キャンパス・地域産学連携研究センターで開催した。講師に千葉大学名誉教授で理化学研究所仁科センター客員主管研究員の小川建吾氏を招き、地域住民ら約70人が熱心に耳を傾けた。
講座の前半で小川氏は、配付した周期表を用いて元素の概略を説明した上で、「元素の誕生は原子核がどのようにして作られたかに関わっている」と、今から138億年前のビッグバン直後の“宇宙最初の3分間”に起こったことや、その後長い年月をかけて宇宙空間でウラン(原子番号92)までの元素が生まれた過程について解説。また、我々の体をつくるさまざまな元素も「もとは遠い宇宙で作られたもの。私たちのルーツは宇宙のかなたにある」と、つながりの神秘さを表現した。