Go Forward

マツダの廣瀬常務が生田キャンパスで講演

約300人の学生が、ものづくりの魅力に触れる

多くの学生が足を止めて、実車の展示に見入っていた マツダの「モノ造り革新」について解説する廣瀬常務

明治大学と日本自動車工業会は12月8日、マツダ株式会社・廣瀬一郎常務執行役員による講演会「SKYACTIVに込めるこれからのクルマづくり、守るべきもの、変えるべきもの」を生田キャンパスで開催。理系学部の学生を中心に約300人が聴講した。

この講演会は、日本自動車工業会が各地の大学と連携して開催しているもの。自動車メーカーのトップが学生に直接語りかけることで、若者に車やものづくりの魅力を感じてもらうことを目的に2013年から開催されている。

廣瀬常務は、同社が直面したリーマン・ショックや円高などの危機に触れ、会社の存続をかけて取り組んだ「モノ造り革新」について紹介。自動車の究極の効率を追求した「SKYACTIV」技術の開発で実現した技術革新と、これについて支えた社員のマインド革新を、エンジン開発の事例を挙げながら紹介し、「常識の壁を打破するためには、さまざまな領域の知恵を結集することが重要。ビジョンが共有され、志が1つになっていることで『共創』につながる」と解説した。

講演終了後には質疑応答の時間が設けられ、自動運転技術や電気自動車など、近年の自動車業界で注目される技術を中心に学生からたくさんの質問が寄せられた。また、中央校舎前に展示された4台のマツダ車には多くの学生が集まるなど、学生がものづくりの魅力に触れる貴重な機会となった。